ドラマ『大王世宗』で主演を演じているのは俳優キム・サンギョンだ。
最近ではドラマ『王になった男』で王に使える都承旨(トスンジ)役を演じているが、『大王世宗』では王様役、それも朝鮮王朝屈指の名君を演じた。
「世宗は超人的な存在でしたが、人間的な面を表現することに焦点を合わせたい」とは、キム・サンギョンが世宗を演じるにあたって語った意気込みだった。
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キム・サンギョンは1998年のドラマ『advocate』(MBC)でデビュー。ユン・ソクホ監督のドラマ『インビテーション』などのドラマに出演したあと、2002年に『生活の発見』でスクリーンデビューを果たすと、『殺人の追憶』(2003年)、『光州5.18』(2007年)など映画中心に活動するようになった。
そんな彼にとって新たな挑戦の場となったのが『大王世宗』だった。韓国で放映前には「偉大な王を、自分が演じられるのかというプレッシャーがあった」と本音も漏らしている。
それでもキム・サンギョンにはやり遂げる自信があったのだろう。
「世宗は歴史上、数々の業績を残してきた。“スーパーマン“ですが、人間くさい部分もあったのではないかと思います。そんな大王を自分がはじめて演じられること、白い紙の上に自分が好きなように描いていけるうれしさで、今は気持ちにゆとりさえ感じています」
キム・サンギョンが『大王世宗』を演じながら一番強く感じていたのは「責任感」だという。
主役はドラマを牽引していかなければならない難しさがある。また、歴史的な人物を演じるので視聴者の目にも厳しさがある。それが「責任感」につながったというわけだ。
そのプレッシャーや徹夜続きの撮影もあって、『大王世宗』撮影中は体重が6~7キロも減り、風邪を引いたこともあったキム・サンギョン。それでも世宗を演じることは「歴史的な使命」だととらえ、演技に情熱を注いだという。
「責任は演じる側にあるので、非難を受ける覚悟もできています」
覚悟を決めて撮影に臨んでいたキム・サンギョンの演技は、物語が進むにつれて徐々に風格を増していく。
幼い頃の頼りない世宗の姿は消え、卓越したリーダーシップを備えた君主として成長していくのだ。全80話で完結するドラマの見どころは、やはり「世宗」の魅力ではじまり、「世宗」の魅力で終わるということか。
『大王世宗』ではキム・サンギョンの演技をじっくり堪能してみよう。彼なりのリーダーシップが存分に発揮されているに違いない。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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