【『イ・サン』の恐るべき叔母】世孫の即位を邪魔する悪女とは誰なのか

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『イ・サン』の序盤を見ていると、大人になったイ・サン(イ・ソジン)は様々な敵と闘わなければならなかった。老論派(ノロンパ)をはじめとして世孫(セソン/国王の正式な後継者となる孫)を排除しようとする動きがあまりに多かったからだ。その急先鋒が、老論派と結託していた和緩(ファワン)翁主(オンジュ)であった。

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女優のソン・ヒョナが演じていたが、彼女はイ・サンを敵視して何かと策謀をめぐらす王族女性になっていた。

この場合の翁主とは、王の側室が産んだ王女のことだ。つまり、彼女は英祖(ヨンジョ)の娘なのである。母親は英祖の側室の映嬪・李氏(ヨンビン・イシ)だ。そして、イ・サンの父親であった思悼世子(サドセジャ)は実の兄であった。そういう意味で、和緩翁主はイ・サンの叔母でありながら、世孫を目のかたきにしていた。典型的な悪女であったと言わざるをえない。

ちなみに、英祖の2人の妻は子供を産まなかったが、4人の側室は7人の王女を産んでいた。上から順に言うと、和順(ファスン)翁主、和平(ファビョン)翁主、和協(ファヒョプ)翁主、和緩翁主、和柔(ファユ)翁主、和寧(ファリョン)翁主、和吉(ファギル)翁主となる。このように、和緩翁主は英祖の四女であった。

英祖は和緩翁主をあまりに溺愛しすぎた。それによって、彼女はとてもわがままに育ってしまった。特に問題だったのが、兄の思悼世子と仲が悪かったことだ。相性が徹底的に悪かったのである。

ソン・ヒョナが和緩翁主を演じた

イ・サンを陥れる役割

結局、思悼世子は英祖によって米びつに閉じ込められて餓死してしまったが、その際に兄の素行を意図的に悪く英祖に伝えたと言われている。そのことを10歳だったイ・サンも絶対に忘れていない。それゆえ、彼は叔母の和緩翁主を極端に嫌っていた。

そのことを和緩翁主も承知していたので、彼女は王宮の中でイ・サンの批判勢力の強力な一員となっていた。こうして和緩翁主は悪女として次々にイ・サンを陥れる役割を徹底的に続けていく。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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