『イ・サン』の主人公の正祖が夜に読書に励んだ「同情すべき事情」とは?

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イ・ソジンが扮した正祖(チョンジョ)という国王は、ドラマ『イ・サン』で描かれたように、本当に思慮深い人物であった。

史実で記録されている彼の業績を見ても、本当に正祖は立派な国王だった。

中でも、第一に強調すべきなのは、正祖が多様な学問に精通していたということだ。

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おそらく、国王になっていなければ、とてつもない学者になっていたことだろう。

なぜ、そこまで学問が好きだったのか。

それには、実は切実な理由があった。

 『イ・サン』でイ・ソジンが演じる正祖

強い精神力を持った国王

正祖は本を読むことが大好きで、夜通し読書にいそしんでいたのだが、ただ本が単純に好きだったというわけではなかった。夜に本を読まなければならない特別な事情があったのだ。

その事情とは何か。

実は、正祖は国王になる前から常に暗殺される危機を迎えていた。それほど彼の周りには政敵が多かったのである。

それゆえ、就寝中に暗殺されることを防ぐためには、起きていることが一番だった。

そういう意味では、読書というのは、起きているための手段になっていたのだ。

ドラマ『イ・サン』の中でも、イ・サンが暗殺団に狙われるシーンが何度も出てきた。寝ているときに刺客が寝込みを襲ってくるときもあった。それは史実と同様だったのだ。

さらに、正祖はたとえ寝ているときも服を着たままだった、と言われている。それは、とっさに逃げるときに困らないように服を着たままにしていたからだ。本当に、涙ぐましい努力だと言える。

こんな状態が続いていれば、気がまったく休まらないはずだ。そんな緊張状態の中で、正祖は次々に立派な業績を挙げていった。

やはり、正祖は強い精神力を持った国王であった。

そういう国王を主人公にした『イ・サン』というドラマには、才能ある若者が困難に打ち勝って大成していく姿が存分に描かれていた。

そういう努力が報いられるストーリー性が、このドラマがこれほど人気を得ていた理由かもしれない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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