2月9日に最終回を迎えた『愛と、利と』で、ムン・ガヨンは人物の複雑な感情を繊細かつ高い密度の演技で表現し、代表キャラクターを追加した。
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最終回のオンエアは俳優たちとスタッフが全員集まって視聴したという。ムン・ガヨンは「とても良い雰囲気だった。楽しかった。撮影が終わって1カ月が過ぎた。去年は休まずに仕事をしたので終わったという気持ちがするかなと思いきや、そんな気持ちにならなかった。最終回をみんなで観てから実感した。帰り道にはOSTを頑張って聞いた」と笑った。
多くのマニア層を作った『愛と、利と』だけに、最終回の放送後は各キャラクターが下した選択と以後の結果、そして作品全体の結末をめぐって熱い議論が繰り広げられた。
ムン・ガヨンは「多くの方からスヨンの気持ちは何か、その明確な答えを個人的に求められた。その度に何も話さなかった。私のキャラクターを基準に、たくさん議論が交わされてほしかった。なので私が言ってしまったら、それが正解として固まっちゃいそうで言葉を控えた。結末においても、スヨンと同じような考えだ。幸せな瞬間よりも不安なことを先に心配する人なので、最後も視線の処理によって意味が変わると思って悩んだ。見つめることで終わるか、視線を移して終わるかなど、小さな選択に多くの意味が込められるので」と語った。
『愛と、利と』を通じて、ムン・ガヨンは女優として一段と成長を遂げた。「すごく憧れていた。私もこういう演技ができるというのを見せたかった。ラブコメとかは計算が必要だが、これは何も計算せずにやった。ロマンスって、魅力的なジャンルだった。私が感じる感情や、相手のリアクション、そういう部分で一緒に演じてくれたユ・ヨンソク先輩に感謝する。視聴者の方々がスヨンを応援してくれたのは、サンス(演者ユ・ヨンソク)の眼差しのおかげだ」と語った。
ユ・ヨンソクについては「とても繊細だ」という。
「リハーサルを細かくしなかった。こういう感情だろうと話し合ったり、段取りを合わせることなくワンテイクで撮ったシーンが多い。セリフ量が多いのにNG無しでワンテイクだった。ユ・ヨンソク先輩がしっかりと中心を押さえてくれた。ロマンス作品は共演する俳優と目を長く合わせ、確認できるというメリットがあると感じた」
多くのドラマファンに『愛と、利と』という“人生ドラマ”を届けたムン・ガヨン。
彼女は「私の作品がどんな意味で伝わるかを考える。ムン・ガヨンが出演した作品は良いと認識されたいと思うが、『愛と、利と』という作品がそうなってくれたと思う。この作品は26歳のムン・ガヨンの価値観が上手く落とし込まれていた。これからは私のフィルモグラフィーが私を説明すると思うので、作品選びにおいて慎重になり、悩みもできるようだ」と話す。
そして「『愛と、利と』の放送中は本当にたくさんの連絡を受けた。今回の作品がすごく愛されたのを実感する。私の選択を、多くの方が気に入ってくださって自分に確信が持てた。気持ちいい」とし、「この作品が視聴者にとっても価値観を確かめる瞬間になってほしい。『愛とは何か』と一度考えてくださったなら、このドラマは成功したと思う」と話した。
(記事提供=OSEN)
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