tvN時代劇『シュルプ』でユ・ソンホ扮するケソン大君がいなければ、序盤で大きな注目を集められなかったはずだ。
【インタビュー】ユ・ソンホが女装王子役を「やりたい」とアピールした理由
“前代未聞”のキャラクターであるケソン大君の誕生にはもちろんユ・ソンホが最も貢献したが、主人公ファリョン役のキム・ヘスも助力したという。
12月6日、ソウル某所で行われた『シュルプ』の放送終了記念インタビューに応じたユ・ソンホは、キム・ヘスとの共演についてこう語った。
「僕とキム・ヘス先輩の感情シーンが70%ほどだった。僕がこれくらいを考えて用意していくと、先輩がそれ以上のエネルギーをくださって予想以上の演技が出たこともある。没頭しすぎた時もあった。目新しい経験だった。アドバイスはもちろん、僕の良い部分についてたくさん言っていただいた」
特に印象的だったエピソードはあっただろうか。
「ファリョンがケソン大君にかんざしを渡すシーンがある。僕はセリフも無く表現しなければならず、心配していた。1人で準備していると壁と演技する気持ちにもなったが、自分と先輩を信じようと思った。先輩は僕のバスト撮影の時も感情を込めてくださった。そこで先輩が『君が今やったのが本物の演技だよ』と言ってくれて、鳥肌が立った。そのシーンは監督もお気に入りで、数日間はその余韻に浸って過ごした。クランクアップは、最終回で宮殿を離れるシーンだった。そこで3話を超えるような感情が出たと思う。その時もキム・ヘス先輩が『君は偽りのない演技をするのがとても良い』と言ってくださった。その言葉が、生きる上でも、演技をする瞬間にも大きな力になりそうだ」
16歳(数え年)から俳優業に乗り出した少年は、いつの間にか21歳(数え年)の俳優に成長したユ・ソンホ。彼は「16歳の時は右も左も分からないまま演技をした。今は欲が出るし、上手にやりたい。キャラクターを愛し、支持してくれる方々を傷つけたくない。こういう心構えが変わった。『亀チャンネル』というドラマで境界性パーソナリティ障害を持つ人を演じたことが、ちゃんとしたスタートだった。その作品を準備する時がとても楽しかった。その頃から、一つ一つの作品の大切さを思い知った」と告白した。
そのためだろうか。ユ・ソンホは主に秘密を隠していたり、ユニークな魅力のあるキャラクターを選んできた。
「個性の強いキャラクターを演じてきた。実はそれが僕の方向性だったと思う。『アンダーカバー』の場合も、他の選択肢があったけど、僕は自閉スペクトラム症を持つスングというキャラクターがやりたかった。僕は自分がやりたいキャラクターからは力を感じるし、視聴者がエネルギーをもらう姿を見ると幸せになる。だからこういう方向で選んできたんだと思う」
『シュルプ』と一緒に21歳を過ごしたというユ・ソンホは、「僕の21歳の始まりと終わりを『シュルプ』と共に過ごした。21歳の記録のようだ。いつまでも記憶に残りそう。作品が深いエネルギーをくれて、慰められた。生きていくのに大きな力になってくれる作品だと思う」と感想を述べた。
ユ・ソンホの揺るぎない演技はこれからが始まりだ。次はまたどういう選択で世間を驚かせてくれるか、今から楽しみだ。
(記事提供=OSEN)
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