回を重ねるごとに面白さと感動を増しているtvN時代劇『シュルプ』が、偉大なる母の愛を見せながら視聴者を確実に魅了している。特に第3話のエピソードは大反響を呼んだ。
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(※以下、ネタバレあり)
密かに女装趣味があったケソン大君(演者ユ・ソンホ)の秘密を利用し、王子たちを危険に晒そうとする大妃(演者キム・ヘスク)の狡猾さが圧力をかけてくる中、最善の方法としてケソン大君の“すべて”だった密室を燃やした王妃ファリョン(演者キム・ヘス)。
火災の顛末を知ったケソン大君は、自分の本当の姿を知った母親が自分自身を否定したと感じ、深く傷つく。しかし、ファリョンが彼の傷を知らないはずはなかった。世間の視線から息子を守った後、今度は息子が心に抱いた世界を守るためのプレゼントをしたのだ。
ファリョンがケソン大君を連れて向かったのは、宮殿の外にある小さな画室だった。そこで女装したケソン大君の姿を肖像画で残すことに。
ケソン大君が画室にいる間、外にいたファリョンがシン尚宮(演者パク・ジュンミョン)に打ち明けたセリフは、王妃ではない、母親としてのファリョンの心境を表した。
「あの子の思いを想像してみた。乗り越えられず、受け入れざるを得なかった時、どれほど怖かったことか。私は目を背けられなかった。母親だから」
そして、自画像を受け取って出てきたケソン大君を優しく抱きしめるファリョン。
「誰もが心の奥底に秘密の願望を抱えている。だが、それを全て表には出せぬ。いつでも己の真の姿を見たければその絵を見よ。初めて知った時、私は途方に暮れた。だが、腹は立たなかった。お前がどんな姿であれ、私の子だ」という彼女のセリフは、母親の偉大なる愛があふれるものだった。
それから1つのシュルプ(傘を意味する昔の韓国語)をさして宮殿に帰る“母子”の後ろ姿が“母女”に変わる第3話のエンディングは、視聴者に深い余韻と響きを抱かせた。
子供たちを守るために広げた王妃ファリョンのシュルプは、現代人の心まで優しく撫でている。今後の展開に期待が募る『シュルプ』は、毎週土・日曜21時10分に韓国tvNで放送中。Netflixでも同時配信中。
(記事提供=OSEN)
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