韓国で2021年の2月から4月まで放送されていた『怪物(原題)』で、俳優のヨ・ジングと共演したシン・ハギュン。彼は、このドラマでイ・ドンシク役を務めた。
ドラマの中で、イ・ドンシクはもともとソウル地方警察庁広域捜査隊のエースとして活躍していたのだが、パートナーを失った上に左遷させられて、故郷であるマニャン派出所勤務となってしまう。
物語の展開や作品の持つメッセージが気に入ったというシン・ハギュンは、回を重ねるごとに自身が扮するイ・ドンシクへの好奇心が膨らんでいったそうだ。
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その中で、彼はイ・ドンシクを「怪物を捕まえるために怪物になってしまった人物」と評している。
ドラマの物語が進むごとに哀れな人物だと感じるが、その一方で目標に向かってがむしゃらに突き進む勇気のある人という印象も受ける。
そんなキャラクターの表面的な姿と内面に潜む苦しみや痛み、悲しみをどう演じ分けるかをしっかりと考えながら撮影に臨んだシン・ハギュン。
彼にとっても、イ・ドンシクは演じやすいキャラクターじゃなかったという。確かにドラマを見ていても複雑な感情を抱えているように思えた。
最初は、ヨ・ジング扮するハン・ジュウォンのことが気に入らなかったイ・ドンシクと、そのイ・ドンシクに強い疑いを向けていたハン・ジュウォン。
このように敵対しているような感じだったが、第7話でこの2人が初めて協力して連続殺人犯を逮捕するシーンがある。
そのシーンがとても美しく表現されていたために、一番記憶に残っているというシン・ハギュン。
彼は、イ・ジュニク監督が手掛けるオリジナルドラマ『ヨンダー(原題)』に女優のハン・ジミンと共に主演することが決まっている。
このドラマで妻の死後に空虚な人生を送る記者に扮するシン・ハギュン。その記者の死んだ妻に扮するハン・ジミンとどんな演技を見せてくれるのだろうか。
文=大地 康
♢シン・ハギュン プロフィール
生年月日:1974年5月30日生まれ
身長:175cm
星座:ふたご座
学歴:ソウル芸術大学放送芸能学科
デビュー:1998年映画『あきれた男たち』
☆主な出演作
『あきれた男たち』(映画、1998年)
『JSA』(映画、2000年)
『マイ・ブラザー』(映画、2004年)
『トンマッコルへようこそ』(映画、2005年)
『ブレイン 愛と野望』(ドラマ、2011年~2012年)
『10人の泥棒たち』(映画、2012年)
『私の恋愛こそすべて』(ドラマ、2013年)
『ランニングマン』(映画、2013年)
『Mr.Back〈ミスター・バック〉~人生を二度生きる男~』(ドラマ、2014年)
『ビッグマッチ』(映画、2014年)
『純粋の時代』(映画、2015年)
『交渉人~テロ対策特捜班』(ドラマ、2016年)
『7号室』(映画、2017年)
『悪い刑事~THE FACT~』(ドラマ、2018年~2019年)
『霊魂修繕工』(ドラマ、2020年)
『怪物(原題)』(ドラマ、2021年)
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