名君・世宗とハングル創製に新たな解釈を加えた『根の深い木~世宗大王の誓い~』【名作劇場】

2020年10月28日 スペシャル #名作劇場
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韓国SBSで2011年に放送された『根の深い木』は、朝鮮王朝の中でも名君と名高い4代王・世宗(セジョン)が残した最大の功績「訓民正音(フンミンジョンウン=ハングル)」の創製を巡る秘話と、その裏に起きた事件を描いている。

朝鮮王朝の4代王である世宗(セジョン)を演じたのは、「スクリーンの帝王」の異名をもつ韓国映画界の重鎮ハン・ソッキュである。

『根の深い木』で彼が演じた世宗は、完璧な聖君の姿ではなく、ことあるごとに不平不満を漏らす1人の人間として描かれていた。
既存の世宗像を壊したハン・ソッキュ。彼は韓国で最も尊敬される偉人を演じることについてこう語った。

「わが国を率いる優れた指導者像を表現したいのです。国民が持つ不満や物足りなさを、世宗を通して気づいてほしいと思います」
さらにハン・ソッキュは、世宗を演じる上で注意した部分を教えてくれた。

【関連】朝鮮王朝の王様の名前に「祖・宗・君」が多いのはなぜか

「多くの方が固定観念を持っている人物、それが世宗です。朝鮮王朝時代では暴君といえば燕山君(ヨンサングン)、最も尊敬を受ける王といえば世宗といわれています。時代、環境によっては、人は燕山君にもなりますが、その渦中において自身の心をよく磨き上げれば世宗のような人物になれると考えました」

“完璧な名君”というイメージにとらわれた世宗。そこに新たな解釈を加えるのは、並大抵のことではない。しかし名優ハン・ソッキュの卓越した演技力は、新たな世宗の姿を周囲に認めさせた。

写真=『根の深い木~世宗大王の誓い~』公式サイトより

【あらすじ】世宗はなぜハングルを作ったのか?

1418年に朝鮮王朝の4代王として世宗(セジョン)イ・ドが即位したが、軍権を中心に実権は上王である太宗(テジョン)イ・バンウォンが握っていた。

王権強化のため有力な臣下をことごとく粛清してきたイ・バンウォンは、イ・ドの義父であるシム・オンとその一家を反逆罪で処刑する。

シム家の使用人の息子のトルボクは、幼なじみのタムと逃げ出すが、途中で離ればなれになってしまう。

月日は流れ、1446年。イ・ドが父を殺した張本人と思い込んでいたトルボクは、カン・チェユンと名を変えて、イ・ドへの復讐を胸に武官として宮中に勤務する。

その頃、宮中では、イ・ドの文字創製事業に関わる人物が次々に殺害される事件が起こっていた。

イ・ドから直々に事件捜査を任されたカン・チェユンは、その過程で王権を牽制する秘密組織“密本(ミルボン)"との闘争に巻き込まれていく。

文=大地 康

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