韓国初のラグビーを題材としたドラマ『TRY~僕たちは奇跡になる~』(日本ではNetflixで配信中)の脚本を手がけたイム・ジナ作家が、キャスティングを初めて知ったときの心境を明かした。
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韓国SBS新ドラマ『TRY~僕たちは奇跡になる~』は、型破りな変わり者の監督チュ・ガラムと、全国大会で万年最下位の漢陽体育高校ラグビー部が、全国制覇を目指して突き進む姿を描いた、コメディタッチの青春スポーツ成長ドラマである。
韓国ドラマ史上初めてラグビーをメインテーマにした意欲作として注目を集めている。
演出は、人気ドラマ『復讐代行人2~模範タクシー~』を共同で手がけたチャン・ヨンソク監督、脚本はSBS文化財団の脚本公募で最優秀賞に輝いたイム・ジナ作家が務める。
キャストには、ユン・ゲサン(チュ・ガラム)、イム・セミ(ペ・イジ)、キム・ヨハン(ユン・ソンジュン)など、実力とエネルギーを兼ね備えた俳優陣が揃い、放送前から期待が高まっていた。
イム・ジナ作家は『TRY~僕たちは奇跡になる~』初放送を前に、2021年のSBS脚本公募で自身の作品が満場一致で最優秀賞に選ばれた当時の感慨を語り、注目を集めた。
「運が良かったと思っている。ラグビーというスポーツを物語の中心に据えたことが新鮮に映ったのかもしれないし、体育高校という特殊な環境、生き生きとしたキャラクターたち、自分の経験を活かして描いた細やかなディテールが評価されたのでは」と、心からの感謝の言葉を述べた。
また、ラグビーを題材に選んだ理由について、次のように語った。
「“ボールを前にパスしてはいけない”というルールに強く惹かれた。ラグビーは最も荒々しく、同時に最も人間的なスポーツ。体と体がぶつかる激しい競技の中でも、常に仲間の位置を把握しなければならず、チームワークなしでは成立しない点がとても印象的だった」と、そのドラマティックな魅力を強調した。
さらに「作品準備の過程で、ありがたいことに実際の体育高校を取材する機会があり、ラグビー協会の皆さんからも多大な協力をいただいた。大きな力となった」と、綿密な取材に基づく制作秘話も明かしたのだった。
イム作家は、登場人物の中で最も愛着を感じているキャラクターとして、ユン・ゲサンが演じるチュ・ガラムを挙げた。
「チュ・ガラムは、面白くて哀愁があり、少し情けないけれど、私が思い描く理想の大人の姿を持っている人物。自分の過ちを認めることができて、正しい方向を学び、後輩たちにそれをしっかりと伝える。私自身がなりたいと思うような大人でもある」と語り、ユン・ゲサンが演じるチュ・ガラムへの期待をさらに高めた。
イム・ジナ脚本家は、「キャスティングを知ったとき、本当に嬉しかった。特にユン・ゲサンさんが打ち合わせ場所に入ってきた瞬間、“ああ、これがチュ・ガラムだ”と直感した。真剣な表情の中に少年のような瞳を宿した彼は、まさにチュ・ガラムそのものだった」と、ユン・ゲサンとの初対面を振り返った。
続けて、「イム・セミさんは、個人的にとても好きな俳優なので、最初はファンの気持ちでお会いした。でもペ・イジという役について話し始めた瞬間、“今この場でイジが話している?”と思うほど、役に完全に溶け込んでいた。キム・ヨハンさんは青春そのものだった。ユン・ソンジュンというキャラクターの不安や情熱、みずみずしさをすべて表現してくれていて本当に嬉しく、感謝している」と語り、主演俳優たちへの感謝と愛情を惜しみなく伝えた。
また、「わたしたちのラグビー部の仲間たち!1人として欠かせない、すべてのメンバーが愛おしいキャラクターを完成させてくれた」とラグビー部への深い愛着を表現。
そして「カン・ジョンヒョ役のキル・ヘヨン先生にはどうしても触れたい。子どもの頃、そばにいてほしかったような大人の姿を、温かく体現してくださった。ソ・ウジン役のパク・ジョンヨンさんの意志の強さが宿る目つきも完璧で、役にぴったりだった。パン・フンナム役のチョン・スンウォンさんも、コメディとシリアスを自在に行き来しながら、作品の雰囲気を自由に操ってくれた」と語り、ドラマ『TRY~僕たちは奇跡になる~』の生き生きとしたキャラクターたちへの期待を高めた。
さらにイム・ジナは、「最も楽しみにしているのは、チュ・ガラムとラグビー部のケミストリー。ラグビーの練習を共にしながらチームワークを築き、撮影現場での息もぴったりだったと聞いている」と語り、新任監督チュ・ガラムと“万年最下位”ラグビー部の特別な絆を予告した。
また、「銃を手にしたカッコいい女子たち、射撃部のペ・イジ、ソ・ウジン、ナ・ソリョン(演者ソン・ジヨン)の力強く固い友情にも注目してほしい」と、それぞれ異なる青春のきらめきを持つ若者たちのシナジーへの期待も寄せた。
そして最も伝えたいメッセージについては、「“それでもなお、走り続けること”について描きたかった。人生には、誰にでも多くのタックルがあり、つまずいたり、すぐには立ち上がれなかったりすることがある。それでも、最後まであきらめずに前に進む。それが、私たちが“人生という試合”を生き抜く方法なのではないか」と語った。
最後に、「いろんな青春の顔が登場する。彼らがそれぞれのやり方で成長していく姿を見守るうちに、きっと笑ったり泣いたりすることになると思う。ユーモアと切なさをあわせ持つキャラクターたちが、皆さんをお待ちしている。どうか一緒に歩んでほしい」と真摯に呼びかけ、ドラマ『TRY~僕たちは奇跡になる~』の放送開始への期待感を大きく高めた。
青春の熱いエネルギーでこの夏を彩る韓国SBS新ドラマ『TRY~僕たちは奇跡になる~』は日本ではNetflixで視聴することができる。
(記事提供=OSEN)
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