韓国を代表する国民俳優と言えば、真っ先に名前が挙がるのがチェ・スジョンである。1987年『愛が花咲く木』で俳優デビューして以来、多くのドラマや映画で華々しく主演を務めてきた。特に、時代劇での活躍が目立っている。
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名作『太祖王建(ワンゴン)』(2000~2002年)では、高麗(コリョ)王朝建国の英雄として知られる王建(ワン・ゴン)に扮した。
このドラマの放送回数は200回。時代が違うとはいえ、撮影に手間がかかる時代劇で全200話に主演したチェ・スジョンは凄まじい存在感を持っていた。しかも、最高視聴率60.2%を挙げるほど「数字を取れる大スター」であった。
以降も、『海神-HESHIN-』(2004~2005年)で奴隷出身ながら後に海上王と呼ばれた主人公チャン・ボゴを演じ、『大祚榮 テジョヨン』(2006~2007年)では高句麗(コグリョ)の遺民で渤海(パレ)を建国した大祚榮(テ・ジョヨン)に扮した。また、『大王の夢』(2012~2013年)では新羅(シルラ)の29代王・武烈(ムヨル)王を堂々と演じていた。
まさに「大河時代劇の顔」であったチェ・スジョン。時代劇以外でも、『初恋』(1996~1997年)や『あの青い草原の上で』(2003年)などにおいて、茶の間を湧かせる名演を見せていた。
とはいえ、過去の人ではない。2023年には、高麗と契丹の息詰まる争いを描いた大河ドラマ『高麗契丹戦争』に主演し、高麗軍総司令官の姜邯賛(カン・ガムチャン)に扮していた。その功績で、「2023 KBS演技大賞」で栄えある大賞に輝いた。
そのとき、受賞スピーチでこう述べている。
「感謝いたします。受賞運がいいと言われますが、これで4度目の大賞です。生きてきた時間と過ぎてきた瞬間が、何一つ当たり前じゃなかった神様の恩恵だと告白します」
このスピーチの中で、妻で女優のハ・ヒラに感謝の言葉を述べていた。2人は芸能界のおしどり夫婦としても有名で、一緒に慈善活動にも熱心に取り組んできた。
キャリアと人間性において、チェ・スジョンこそが芸能界の本当のレジェンド俳優だと言えるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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