ドラマ『トンイ』は、韓国では2010年3月から10月まで約7カ月にわたって放送された。
【関連】『トンイ』の主演女優たち、今何してる?4人の近況をまとめて紹介!
初回放送の視聴率は11.6%を記録。他のドラマと比べれば決して悪い数字ではなかったが、『宮廷女官チャングムの誓い』『ホジュン 宮廷医官への道』といった大ヒット時代劇を手がけてきたイ・ビョンフン監督の新作としては、やや控えめなスタートだった。
物語はイ監督の他の作品と同様、主人公の幼少期から始まる。幼いトンイを演じたキム・ユジョンをはじめとする子役たちは安定した演技力を披露し、物語を大人の俳優たちへと自然につなげる方法をとった。
イ監督の演出力は『トンイ』でも光った。スピーディーな展開と緻密な構成で、序盤から視聴者の目を引きつけたのだ。そして視聴率は急上昇こそ見られなかったものの、着実に上昇曲線を描いていった。
緩やかに上昇していた視聴率は、第11話の放送でついに20%を突破(21.0%)する。「20%」はヒットの目安とも言える数字であるため、制作陣は胸をなで下ろしたことだろう。
自己最高視聴率を更新したのは、第26話だった。
トンイと粛宗(スクチョン)、そしてチャ・チョンスの三角ロマンスが大きな見どころになっていたなか、トンイが自分も気づかぬうちに粛宗に惹かれていく姿が描かれたのだ。
この回の視聴率は、前回の27.4%よりも1.7%上昇した29.1%(全国平均)を打ちたて、月・火曜ドラマ枠で圧倒的な存在感と勢いを見せつけた。
最終回の視聴率は24.3%。イ監督の前作『イ・サン』や『宮廷女官チャングムの誓い』が記録した数字には及ばなかったが、『トンイ』は平均20%を超える安定した数字を維持した。いまなお“最も愛される韓国時代劇”の一本とされるのは、当時の熱い人気があってこそだろう。
■【関連】いま明かされる『トンイ』韓国放送時に世間を賑わせた「珍事件ベスト5」
前へ
次へ