韓国時代劇『トンイ』の撮影現場で、最も多くのNGを出したのは誰か。
2010年の韓国放送時には、あまりの人気ぶりから制作舞台裏に迫る特別番組が放送され、その中で俳優たちの素顔や撮影秘話が明かされた。
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時代劇ならではの長台詞に苦戦し、台詞が絡まってNGを出す場面が続出。中でも粛宗役のチ・ジニは、NG後にユーモラスな言葉遊びや表情で場を和ませるなど、現場のムードメーカー的存在だった。その頻度の多さから、“NG大王”にも選ばれた。
インタビューでチ・ジニは「撮影が続いて頭がぼんやりしている状態なので、今は何も考えられない。時間が経てば色々と思い出すだろう」と語り、撮影の過酷さをうかがわせた。
出演者とスタッフが選ぶ名場面には、粛宗とトンイが塀を越えるシーンや、粛宗が宮女たちに手を振る“破格のあいさつ”シーンなどが挙げられ、「おちゃらけ粛宗」という愛称が誕生した瞬間も振り返られた。
粛宗、張禧嬪、仁顯王后といった歴史的人物の固定観念を覆し、愉快で新鮮な人物像を描いた『トンイ』。15年経った今も多くの視聴者を魅了し、“最も愛される韓国時代劇”の一本としてその名を刻んでいる。
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