韓国放送時に視聴率20%超えを記録し、大人気を博した時代劇『トンイ』。その人気の中心には、粛宗(スクチョン)役を務める俳優チ・ジニの存在があった。
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チ・ジニ演じる粛宗は、従来の時代劇に登場する王とは一線を画すキャラクター。
それまでの王は過度に厳格で権威的、または外部勢力に翻弄される弱い存在として描かれることが多かったが、彼が演じる粛宗は、知恵とカリスマで強い王権を発揮しつつ、広い度量と人間味を併せ持つ新鮮な王像を提示した。
さらに失敗や不足を素直に認める謙虚さ、人々を思いやる温かさ、そして権威を振りかざさない誠実さは、視聴者からの深い共感と尊敬を集めた。
こうした粛宗像が愛された理由は、その人間的で少し抜けた魅力が新鮮だったことに加え、時代を超えて人々が求める理想のリーダー像を体現していたからだ。
卓越した能力、強いカリスマ、真っ直ぐな人柄と包容力が、少し不器用ながらも信頼を感じさせるチ・ジニの演技と融合し、大きな相乗効果を生んだ。
物語は今後、トンイ(演者ハン・ヒョジュ)への粛宗の想いが深まり、オクジョン(演者キム・ソヨン)との三角関係が展開される予定。
また、監察宮女となったトンイの活躍や、西人派と東人派の勢力を調整しようとする粛宗の強い意志が描かれので、ますます目が離せなくなりそうだ。
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