時代劇『イ・サン』で堂々たる主役を演じたイ・ソジン。彼が記者会見やファンミーティングで『イ・サン』についてかつて語ったことをまとめてみた。イ・ソジンが演じたイ・サンという役に対する熱い気持ちが伝わってくる。
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――乗馬や剣術などのシーンがありましたが、相当練習されたのですか。
「最初にイ・ビョンフン監督から『国王の役だからアクションはない』と言われていたので、その言葉を信じて練習をせずに挑みました。しかし、最初からアクションシーンがあって、その後もたくさんありました。乗馬の場合は『チェオクの剣』のときに習っていましたので大丈夫でしたが…」
――子役から役を引き継ぐときにプレッシャーを感じましたか。
「子役に対してプレッシャーを感じることはありませんね。先に子役から始まって後で成人した私が出ますが、違和感がないように子役の演技にまずは似せます。徐々になれてきたら、私だけの演技に変えていくようにしています」
――ヒゲをつけたご自身の顔をどう思いますか。
「撮影でヒゲをつけて生活するのはとても大変だったので、個人的にはヒゲがないほうがいいと思います。でも、周囲の人がヒゲをつけたほうがいいと言うのであれば、ヒゲをつけてもいいですよ」
――日常生活で無意識に国王(イ・サン)のようにしゃべってしまったことがありますか。
「国王のような言葉づかいをしたことはないのですが、どうしても長いあいだ国王の役を演じていますと、自分自身がすべての人の上にいるような錯覚に陥ってしまいます。さらに、まわりの人に対して何かをしてあげたいという気持ちが生じます。逆に、もし国王のような言葉づかいをしたら、まわりの人が私のもとを去っていたのではないかと思います」
――これまでの出演作を見ると、苦労を重ねて幸せになるような役柄が多いのですが、その点についてどう思いますか。
「もしかすると、私の持って生まれた運命なのかもしれません。もしそういった部分があるとすれば、まだ苦労をしている過程ではないかと思います。ハッピーエンディングはまだ来ていないと思います。でも、辛くても頑張っていれば、いつか来ると思います」
こうした発言を聞いていると、ドラマ『イ・サン』に対するイ・ソジンの愛着がよくわかる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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