今や韓国ドラマの主役を次々にこなしているチョン・ユミが、まだ『トンイ』に出ているときは脇役の1人に過ぎなかった。
チョン・ユミが『トンイ』で演じたのは、監察府の女官のチョンイムだった。
『トンイ』というドラマは、張禧嬪(チャン・ヒビン)を初めとして王宮にいた女性の多くがトンイをイジメたりするのだが、チョンイムも最初はトンイをよく思っていない役柄だった。しかし、トンイの能力と誠実さに感心して、やがてチョンイムは彼女を高く評価するようになった。
以来、チョンイムはトンイが信頼できる同僚となり、多くの場面で2人は助け合って困難な局面を克服している。そういう意味では、チョンイムを演じたチョン・ユミも、傑作ドラマとして有名な『トンイ』でとてもいいイメージを残している。
そんな彼女も女優として成長し、『イニョプの道』では堂々と主役を演じている。
この『イニョプの道』は、良家の娘だったイニョプが、父を陥れた陰謀によって身分を完全に剥奪されていくというドラマで、苦難に満ちた主人公をチョン・ユミがたくましく演じていった。本当に彼女は、難しい時代劇のヒロインを立派にやり切って注目を集めた。
以後もチョン・ユミは韓国ドラマで大活躍しており、最近では『ジャスティス-検法男女-』でウン・ソルという検事を演じている。とにかく、キャラクターが面白いドラマであり、検事になったばかりで慣れないことに戸惑うウン・ソルは記憶力が抜群という能力を持っていて、次第に成果を出していく。こうしてヒロインが成長していく姿がドラマで華々しく描かれていた。
『ジャスティス-検法男女-』はシーズン2も作られていて、チョン・ユミにとっては代表作の1つと言える秀作だ。
時代劇から現代劇まで目覚ましい活躍をしているチョン・ユミは、これからも韓国ドラマを大いに盛り上げてくれるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
【関連】良家の娘の転落・陰謀・復習を描いた『イニョプの道』【名作劇場】
前へ
次へ