『宮廷女官チャングムの誓い』で主人公チャングムを演じた主役のイ・ヨンエ。物静かで高い教養を持っているというイメージがあるが、撮影現場ではどんな様子だったのだろうか。まずは、イ・ビョンフン監督がイ・ヨンエについて語る。
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「チャングムがハン尚宮に、味覚を失った事実を告げるシーンのときでした。イ・ヨンエさんが卓越した感性の持ち主であることを再確認することができました。とにかく、迫真の演技に感動しました」
このように監督が高く評価しても、イ・ヨンエは演技について納得しないときは、何度でもやり直しを求めた。演技に対する情熱は他の俳優が真似できないほどだった。
それでも、撮影が終わればスタッフや先輩たちに対して礼儀を尽くした。心のこもった差し入れを欠かさないし、末端のスタッフにまで優しく接している。さらに、撮影現場を訪ねてくる数多くのファンたちのサイン要請にも、温かく応じていた。
一方、「彼女のこんなおどけた姿を今まで見たことがありません」と語るのが、クミョンを演じたホン・リナだ。
「ほとんどのファンの方は、イ・ヨンエさんがいつも静かで落ち着いていると思っているでしょうが、撮影現場では意外に面白いですよ。撮影中の休み時間には、イ・ヨンエさんが自分の髪の毛で顔のあちらこちらをはたいておどけた姿を見せ、楽しげに笑っていました。こんな行動をとる理由は、強行軍で疲れたスタッフと同僚の俳優たちに活力を与えるためだったと思います。彼女は周りに対する配慮が人並みはずれている俳優です」
また、ミン・ジョンホを演じたチ・ジニはイ・ヨンエの情熱について語った。
「イ・ヨンエ先輩は、カメラの前に立つと、情熱に燃える俳優に変わります。あるときは演技にあまりに没頭しすぎて、巨大な山のように感じたりもしました。また、イ・ヨンエ先輩はオンとオフを切り換えることがうまいですから、実生活や演技面でもすごく見習う点が多いですね」
このように、イ・ヨンエは周囲の人たちから称賛を受けていた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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