テレビ東京で放送されている『宮廷女官チャングムの誓い』。このドラマに登場する数多くの料理は、本当においしそうで、「まさに宮廷料理の再現」と実感できた。撮影が終わったあと、あの料理はすべてどうなってしまうのだろうか。
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このドラマが韓国で放送されているとき、視聴者も撮影用の料理の「その後」が気になったようで、問い合わせが多かった。そのとき、ドラマ関係者がこう打ち明けていた。
「撮影終了後に残った料理はスタッフが食べています。捨てるわけには絶対にいきませんからね」
撮影に関係する俳優とスタッフの数だけでも120人にのぼるので、食べる「口」は十分に確保されていた。
「こんなにおいしい料理を食べたことがない」
そんなふうに感激しているスタッフが非常に多かったという。それ以前のテレビ界では、「セットに使われた料理を食べれば3年のあいだ金運に恵まれない」という言い伝えがあったとか。それは、スタッフや俳優たちが料理に手をつけるのを防ぐための戒めだった。もっと極端だと、セット用の料理に防腐剤をかけたこともあったという。
そんな前例とは違って、『宮廷女官チャングムの誓い』では撮影後に料理を思う存分に食べられるのだから、撮影スタッフもお腹をすかして心待ちにしていたことだろう。
実際、撮影用に作られていた料理は、テレビドラマ史上初めてと言われるほどの豪華さで、材料費だけでも莫大な金額だったようだ。しかし、あまりに撮影スケジュールが過酷なときは、セットで作った料理を食べている時間がない。そんなときは冷凍保存して次回の撮影時に「再活用」したとも言われている。
また、出演者たちが演技の中で実際に食べる料理はそのたびに新しく作っていたが、それ以外はプラスチックで作った食品サンプルのような「装飾」も使用されたらしい。
「いくらおいしそうでも、サンプルは食べられませんからね」
スタッフからはそうした残念なコメントも寄せられた。当然ながら、サンプルが少なければ少ないほど、周囲からはとても喜ばれたという。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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