ナ・イヌはまさに「旬の俳優」になっている。パク・ミニョンが主演して大ヒットした『私の夫と結婚して』で強烈な個性を見せたナ・イヌは、テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』でも、オン・ダルに扮して印象的な演技を披露している。特に、3月25日にオンエアされた第22話では、ピョンガン王女(キム・ソヒョン)を心から支える姿が全面に出ていた。
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それにしてもピョンガン王女はあまりにも高句麗(コグリョ)のことを考えすぎて苛立ってしまっていた。彼女は悪徳高官コ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)の魔の手から高句麗を救いたいという気持ちが強すぎて、周囲とアツレキを起こしてしまったのだ。
しかし、彼女の努力の成果で、塩の専売の権利を王室が得られるようになったし、庶民の税負担を軽減するために高官や城主たちに応分の負担を課すようにもなった。
確かに、ピョンガン王女は民衆のために良い政治を行っている。とはいえ、不満を強くする人も出てくる。特に各部族の幹部の中にはピョンガン王女と敵対する者も多いのだ。それゆえにピョンガン王女が王宮の中で孤立する場面も生じてしまう。そのことを一番心配していたのがオン・ダルであった。
彼はもともとゆとりのある穏やかな人間だ。しかし妻であるピョンガン王女がイライラする姿を見るにつけ心配でならなかった。だからこそオン・ダルは夫として優しくピョンガン王女を見守っていたのだ。本当にスケールが大きい人間だ。
ただし、彼は決して弱い人間でもない。それどころかピョンガン王女に対して「俺がお前の剣になる」と語り、どんなことがあってもピョンガン王女を守り抜くという強い意志を示した。
そういう緊迫感のある場面でオン・ダルに扮したナ・イヌは、信念を感じさせる力強い演技をしていた。このように彼の活躍が目立っており、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』の主役としても頼もしい存在になっていた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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