テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』では、3月5日の第8話で、今はカジンという名前になっているピョンガン王女(キム・ソヒョン)が人生の岐路に立たされていた。
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彼女は幽霊谷でオン・ダル(ナ・イヌ)と静かに暮らすことを決意していた。しかし、周囲が放っておかない。まずは、ようやくピョンガン王女の生存を信じられるようになった父の平原(ピョンウォン)王(キム・ボプレ)が、娘の捜索を部下に命じた。
こうなると、悪徳高官コ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)も必死にならざるをえない。彼はなにがなんでもピョンガン王女を殺さなければならない。高句麗を乗っ取るうえで最大の障壁になりかねなかったからだ。
そんなことは、当のピョンガン王女も承知していた。彼女は幽霊谷の村長から、母の元王妃がコ・ウォンピョから殺される場面の詳細を聞き出した。コ・ウォンピョは汚い手を使って元王妃の不貞を捏造し、それに騙された平原王が、「彼女を殺せ」という誤った命令を下してしまったのだ。それもすべてコ・ウォンピョの悪行から生まれた悲劇であった。
そのときに元王妃が最期まで立派であったことを聞いて、ピョンガン王女は心から安堵した。彼女には愛する人たちの本当の姿に確信できない時期もあったが、知らない事実を教えられて、ようやく誇りを取り戻すことができた。
このように真実をピョンガン王女に伝えた村長は「決して復讐を考えてはいけません」と忠告した。同じことをピョンガン王女はオン・ダルからも言われていた。彼女としても、復讐に関しては自制しなければならなかった。何よりも、彼女には守るべき人たちが多すぎた。個人的な復讐に執着するわけにはいかなかったのだ。
そんなピョンガン王女なのだが、義父や友人を助けるために刺客として最後の戦いに挑もうとしていた。果たして、彼女がオン・ダルと一緒に平穏を取り戻すことができるのか。ピョンガン王女の壮絶な戦いはまだまだ続いていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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