テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、3月4日の第7話で、キム・ソヒョンが演じるヒロインのピョンガン王女が刺客をやめて新しい人生を歩む様子が描かれていた。
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その際には、ナ・イヌの演じるオン・ダルが最大の協力者になってくれるのだが、もう1人、ひそかにピョンガン王女を守る立場になっている人がいる。それがまさに、イ・ジフンの扮するコ・ゴンなのである。
彼の父親は高官コ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)で、高句麗(コグリョ)の平原(ピョンウォン)王(キム・ボプレ)を殺して自分が国王になろうとしている。ドラマでの最大の悪役なのだ。彼は、ピョンガン王女の母である王妃をかつて殺しており、今度はピョンガン王女の命も執拗に狙っている。それを阻もうとしているのがコ・ゴンなのである。
彼は、幼いころのピョンガン王女の武芸の師匠であり、当時から恋心を抱いていた。そんな熱く憧れる人が再びコ・ゴンの前に姿を現した時、彼も激しく動揺する。冷静でいられないのは当然のことだ。
しかし、コ・ウォンピョは冷酷無比な命令を息子に下し続けている。この厳しい命令のせいで、コ・ゴンは自分の取るべき道に深い迷いを感じてしまっている。さらに、再び燃え上がるようにピョンガン王女への愛を感じ始めた彼にとって、彼女が置かれている環境は危険で満ち溢れており、それがコ・ゴンの心を深く苦しめていた。
結局、変わらずにピョンガン王女への深い愛情を持ち続けるためには、無情な父コ・ウォンピョを打倒する以外に道はない。果たして、そんな重大な決断をコ・ゴンが下すことができるのだろうか。
このように、父親に似ないで心優しいコ・ゴンをイ・ジフンが鮮やかに演じている。彼は、守備大将としての堅固な強さと、人間としての弱さを見事に演じ分けているのである。最終的に、愛と義務の間で揺れる彼の苦悩と決断が、心を打つ物語を大いに盛り上げていくことになるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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