チョン・イルが主演している『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』には、キム・テウが演じている光海君（クァンヘグン）がよく出てくる。この国王は、韓国時代劇にひんぱんに登場する常連の人物だ。
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歴史的には、1623年にクーデターで追放されているので「暴君」とみなされる風潮がかつてはあったが、歴史研究が進むと、「意外に名君だったのでは」と評価が変わってきた。
確かに光海君は、戦乱で被害を受けた王宮をしっかり立て直したり、庶民の減税に取り組んだりしていた。そういう意味では、歴代王の中でも政治的な業績がとても多かったのである。
『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』でも、光海君は高官のイ・イチョムと意見が対立しながら、庶民のための政治を行なおうと尽力していた。感情的になって物を投げつけるような性格ではあったが、いつもは冷静に対応する能力の高さも見せていた。そんな光海君をキム・テウが物腰を柔らかくして演じていた。
そんなキム・テウが出演していたドラマの中で、時代劇の『ノクドゥ伝～花に降る月明り～』と『哲仁王后～俺がクイーン⁉～』を紹介しよう。
『ノクドゥ伝～花に降る月明り～』は、朝鮮王朝第15代王・光海君の時代を舞台にした王宮ロマンティックラブコメディーだ。
『ポッサム』ではキム・テウが演じている光海君を、『ノクドゥ伝』ではチョン・ジュノが演じている。
チャン・ドンユンが女装男子でニセの寡婦のチョン・ノクドゥ、キム・ソヒョンが妓生見習いのトン・ドンジュ、カン・テオが王族のチャ・ユルムを演じていた本作で、キム・テウは光海君の臣下のホ・ユンを演じていた。
『哲仁王后～俺がクイーン⁉～』は、朝鮮王朝第25代王・哲宗（チョルジョン）の時代を舞台にしたラブコメ時代劇だ。
哲宗の妃である哲仁王后（チョリンワンフ）をシン・ヘソン、王の哲宗をキム・ジョンヒョン、哲宗の祖母で大王大妃の純元王后（スヌォンワンフ）をペ・ジョンオク、哲仁王后の身体に入ってしまった大統領府料理長チャン・ボンファンをチェ・ジニョクが演じている。
この時代劇でキム・テウは、純元王后の弟のキム・ジャグンとして出演していた。
迫力ある演技で時代劇だけでなく現代劇でも注目を集めているキム・テウ。『ポッサム』で王に扮した彼の演技を存分に堪能してほしい。
文＝大地 康
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