5月10日、強烈なディストピアを描くNetflixシリーズ『配達人 ~終末の救世主~』の制作発表会が行われた。
同作は、深刻な大気汚染のために防毒マスクなしでは生きられない2071年の韓国を舞台に、酸素を運ぶという重要な役割を担う伝説の宅配ドライバー“5-8”が、世界を支配している巨大勢力に立ち向かう物語。 映画『MASTER マスター』『監視者たち』のチョ・ウィソク監督が演出を務め、キム・ウビン、ソン・スンホン、カン・ユソク、イ・ソムらが主演する。
チョ監督はこの日、『配達人』の制作について次のように語った。
「原作のウェブ漫画を読んだ時から、宅配ドライバーが酸素と生活必需品を配達するという近未来の設定と世界観が気に入った。それから原作者さんと話したが、快く承諾してくださって脚色をしながら面白い話を書くことになった。世界観はそのまま生かしたが、原作があまりにも膨大で登場人物も多いので圧縮する過程で新しい人物を作ったりもした。俳優たちはほとんどブルースクリーンで撮影したし、だからCGに非常に多くの手間と時間をかけて完成した。荒れ果てた都市の姿がとても気に入ったので、CGチームに感謝を伝えたい」
初のシリーズ演出については「全6話だが、映画を2本撮るようなエネルギーが消耗された」というチョ監督。「初めての挑戦なのでうまくやり遂げたいと思った。アクションシーンを作る過程が面白かったが、俳優の皆さんがとても苦労された。他にも多くの方々の苦労で良い作品を作った」と説明した。
『配達人』は、砂漠化した韓国を舞台とした「ディストピア」もしくは「ポスト・アポカリプス」ジャンルだ。最近、『JUNG_E ジョンイ』や『狩りの時間』など、ディストピア作品が続々出ているが、『配達人』ならではの差別化は何か。
チョ監督は「『配達人』にはもう少しエンターテインメント的な要素があると思う。喜怒哀楽があり、アクションがあり、キャラクターの魅力が目立つのが差別化になるのでは」と語った。
劇中で5-8役を演じるキム・ウビンは、出演を決めたきっかけについて「この前まで、みんながマスクをつけて過ごした。台本を読みながらもしかすると未来にこんなことが起こりうると思ってストーリーが気になり、さまざまなキャラクターが出てくるので興味が湧いた。特に僕が演じた5-8という人物が気になった。また、チョ監督とは『MASTER マスター』の時に楽しかった思い出があるので、監督に対する信頼が大きな役割を果たしたと思う」と述べている。
『配達人 ~終末の救世主~』は、Netflixで5月12日(金)より独占配信開始。
(記事提供=OSEN)
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