絶対に笑える!『哲仁王后』で見せたシン・ヘソンの真骨頂とは?

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傑作時代劇として人気を集めた『哲仁王后~俺がクイーン!?~』が4月12日からBSテレ東で放送される。主演しているシン・ヘソンは独特な立ち位置を持った女優だ。

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生まれたのは1989年8月31日。彼女は脇役で経験を積みながら2017年に放送された『黄金の私の人生』でパク・シフと共演して大ブレイクを果たした。なにしろ、最高視聴率が46%を記録したお化けドラマでヒロインを演じたのだ。その名声は一気に高まった。

その後は『30だけど17です』や『ただひとつの愛』に主演して着実な成果を見せていた。なんといっても演技力が素晴らしい。『30だけど17です』では、交通事故で意識がなかったのに13年ぶりに復活したバイオリニストを快活に演じていたが、特異な設定のキャラクターになればなるほどシン・ヘソンは培った演技力を存分に見せてくれた。

どちらかというと、女優にしては地味な印象を持たれるタイプだが、ここぞというときに見せる存在感は抜群だ。そして、いよいよ『哲仁王后~俺がクイーン!?~』でヒロインを演じた。

このドラマは韓国の大統領官邸で腕をふるっていた天才シェフが陰謀に巻き込まれて刑事に追われ、逃げる途上でプールに落ちて朝鮮王朝時代の王宮にタイムスリップするという設定だった。このシェフの魂が乗り移ったのが哲仁(チョリン)王后であり、シン・ヘソンが縦横無尽に演じていた。

演じる役の幅が広いシン・ヘソン

典型的なアクションが面白い

本来は清楚な王妃に、現代韓国の派手な男性の魂が乗り移ってしまうのである。言葉遣いは極端に荒っぽいし、動作のすべてがガサツであった。しかも、当初は派手に王宮の中を走り回っていて、さまざまなトラブルを巻き起こしていた。そのたびに、シン・ヘソンは「まるで男」のような言動を巧みに引き出していた。

次々に生まれてくる抱腹絶倒のシーン。男の魂が乗り移ったら女性はこうなるのだ、という典型的なアクションがとても面白く、シン・ヘソンが『哲仁王后~俺がクイーン!?~』で存分に真骨頂を見せてくれた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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