彼が登場すれば、空気の流れと温度が変わる。それはみんなが認めざるを得ないベテランのオーラだ。韓国JTBCドラマ『財閥家の末息子』(原題)の最も高いところに、俳優イ・ソンミンがいる。
11月18日に幕が上がった『財閥家の末息子』は、財閥グループの会長を補佐していた秘書のユン・ヒョヌ(演者ソン・ジュンギ)が、財閥家の末息子チン・ドジュン(演者ソン・ジュンギ)に生まれ変わって2回目の人生を生きる“人生リセット”ファンタジー物語だ。
ソン・ジュンギ、イ・ソンミン、シン・ヒョンビンらの共演に週3回放送という破格の編成まで加わり、作品に対するドラマファンの期待感はこの上なく高揚。そして放送初週でテレビ話題性ドラマ部門で1位(Gooddata調べ)を占めた。
俳優部門では主人公役のソン・ジュンギが1位になったが、イ・ソンミンの底力を見逃してはならない。6.1%だった初回の視聴率は、イ・ソンミンが本格的に登場した第2話と第3話でそれぞれ8.8%、10.8%を記録した。
すでに映画『KCIA 南山の部長たち』で近代劇の演技を披露しているイ・ソンミンだが、『財閥家の末息子』での存在感は別次元だった。冷たい表情と目つき、息遣いや歩き方まで、何一つ隙のない彼の熱演が、物語の雰囲気を左右している。
「近・現代史のいろんな人物を想起させることになれば幸いだ」と明かした彼の言葉通り、イ・ソンミンの顔にはさまざまな実在人物が重なっている。
おまけに彼が得意とする方言は、キャラクターのカリスマ性とユニークさを増している。人物を多角的に解釈する楽しさを、視聴者に味わわせているのだ。「さすがイ・ソンミン」という賛辞が相次ぐ理由もそこにある。
『財閥家の末息子』で再び自分の存在感を証明したイ・ソンミン。大衆からの信頼度がさらに高まった彼の活躍から、目が離せない。
(記事提供=OSEN)
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