【『七日の王妃』のフィナーレ】パク・ミニョンが演じた端敬王后は幸せになれたのか

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NHK・BSプレニアムで毎週日曜日に放送されてきた時代劇『七日の王妃』は、8月21日に最終回の第20話がオンエアされた。パク・ミニョンが演じたシン・チェギョンは後半になって数多くの不運に見舞われた。特に、最愛の両親が無惨に殺されてしまった。

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そんなシン・チェギョンは、夫が中宗(チュンジョン)として即位したのにともない端敬(タンギョン)王后になったのだが、結局は中宗が王位を守るために自ら身を引く形になって、王妃の座から降りてしまった。

史実においては、クーデターを成功させた朴元宗(パク・ウォンジョン)が端敬王后を廃妃にさせる張本人になっていたが、ドラマでも同じように彼が廃妃騒動の黒幕になっていた。

このように、朴元宗は完全に悪役になっていたが、最終回でも私利私欲に走って中宗から厳しい処罰を受けていた。

見ている人も、憎き朴元宗が没落して胸がスカッとしたかもしれない。

『七日の王妃』でパク・ミニョンが美しく端敬王后を演じた(Licensed by KBS Media Ltd. © 2017 KBS. All rights reserved
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余韻が残る終わり方

これは、史実とはまったく違うのだが、ドラマでは朴元宗を強く非難するような描き方になっていた。それは、端敬王后を応援する立場からすれば「望ましい終わり方」だったかもしれない。

結局、中宗と端敬王后は、お互いに愛しあいながら別れざるをえなくなった。

そうした状況を『七日の王妃』は抒情的に描いてドラマのフィナーレを飾っていた。

さらに、最後の場面が待っていた。ドラマが描いたのは別離から38年後だ。

それは、1544年のことである。

この時点で、中宗は危篤に陥ってしまった。

そのとき、端敬王后は王宮に入って中宗をお見舞いしたのである。

史実でも、「廃妃が中宗との面会を希望した」という記述が「朝鮮王朝実録」に記されている。残念ながら面会は叶わなかったようだが、ドラマでは2人の38年ぶりの再会が美しく描かれていた。

こうして『七日の王妃』は、史実で叶わなかった再会の場面をフィナーレにして、美しく幕を閉じた。本当に余韻が残る終わり方だった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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