『七日の王妃』も終盤を迎えると、いよいよパク・ミニョンが演じるシン・チェギョンには悲劇的な要素が強まってきて、緊迫した場面の連続となってしまう。ドラマの前半の明るいチェギョンは見られなくなってきて、悲痛な表情が増えて見ていても辛い。
【写真】パク・ミニョンが『七日の王妃』と『彼女の私生活』で演じたヒロインの共通点!
演じるパク・ミニョンも暗い雰囲気を演じ続けなければならない。そんな場面を立て続けに見ていると、どうしても彼女のハツラツとした表情に戻りたくなる。その際に最適なドラマが『トキメキ☆成均館スキャンダル』である。
この時代劇はパク・ミニョンの大ブレーク作であり、「好きな時代劇」のアンケートでよく上位にランクされている。
パク・ミニョンが扮するキム・ユニは、とても活発な女子なのだが、男装せざるをえない事情があった。
それは、弟が病弱で薬代が莫大にかかり、母が大きな借金を抱えてしまったのだ。とはいえ、悪徳の借金取りが押し寄せてきたときのキム・ユニのタンカが小気味よかった。こういうときの演技をさせたらパク・ミニュンは胸がスーッとするほど痛快。まさにハマリ役だ。
結局、家族を救うために、キム・ユニは科挙の替え玉受験をせざるをえなくなり、さらには女人禁制の成均館(ソンギュングァン/朝鮮王朝時代の最高学府)に入ることになった。そのあたりの顛末(てんまつ)が本当に面白く、ストーリーがよくできている。
この『トキメキ☆成均館スキャンダル』が制作されたのは2010年であり、2017年制作の『七日の王妃』から見れば7年前の作品だ。パク・ミニョンはまだ少女のような雰囲気を持っていて、両班(ヤンバン)に扮するための男装も実に絵になっている。
『トキメキ☆成均館スキャンダル』はNetflixで見ることもできるので、まだ見ていない人にはぜひお勧めしたい。もちろん、時代劇が好きな人ならば絶対にはずせない傑作だ。
パク・ミニョンと共演したユチョン、ソン・ジュンギ、ユ・アインの若々しい姿も懐かしい。本当に豪華な出演陣であった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】『七日の王妃』で明るいパク・ミニョンを見て思い出した懐かしキャラは?
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