時代劇の『七日の王妃』でパク・ミニョンが演じるシン・チェギョンは、後には端敬(タンギョン)王后という高貴なお方になっていくのだが、序盤から中盤まではとても活発なヒロインだった。何に対しても好奇心が旺盛でハツラツと取り組んでいた。そんなキャラクターを見ていて思い出したのがドラマ『彼女の私生活』だった。
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このドラマは、パク・ミニョンとキム・ジェウクが主演しており、韓国では『七日の王妃』の2年後の2019年に放送されている。
なお、『七日の王妃』と『彼女の私生活』の間にパク・ミニョンが主演したのが2018年の『キム秘書はいったい、なぜ?』であり、この3年間ほどはパク・ミニョンが乗りに乗っていた時期であった。
その『彼女の私生活』なのだが、パク・ミニョンが演じたヒロインのソン・ドクミは、まさに典型的なオタクだった。普段は美術館のキュレーターとして有能な仕事をしているのだが、オフタイムになると一転する。実は、人気アイドルグループの追っかけをしていて、私生活のすべてを自分が好きなことに没頭しているのである。
そんな彼女は推しのアイドルが好きな画家の作品をオークションで取りたかったのだが、天才的なアートディレクターに競り負けてしまった。
落ち込むソン・ドクミ。しかも、新しい美術館長として例のアートディレクターが就任してきてビックリ。それが、キム・ジェウクが演じるライアンであり、2人の関係が周囲の誤解によって思わぬ展開になっていく……。
このあたりは、ラブコメでよくあるパターンなのだが、パク・ミニョンが演じるとやっぱり華があって魅力的になる。しかも、ソン・ドクミは、「大人がしっかりオタクになる」という新しい生き方も楽しく示してくれた。
『七日の王妃』のシン・チェギョンと『彼女の私生活』のソン・ドクミ。パク・ミニョンが演じる二つのキャラは本当によく似ていて、ものごとに執着するという共通点もまたドラマを大いに盛り上げていた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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