NHK・BSプレミアムで放送されている『七日の王妃』は、7月17日放送の第15話でパク・ミニョンが演じるシン・チェギョンが久しぶりに明るい笑顔を見せていた。
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ここで「久しぶり」と言ったのは、このところずっとチェギョンの表情が暗かったからだ。彼女は、イ・ドンゴンが演じる燕山君(ヨンサングン)からプレッシャーを受けて表情が暗かった。さらに、ヨン・ウジンが扮する晋城大君(チンソンデグン)も不可解な行動を取ることが多くて疑念をふくらませていた。
そうしたことが重なって『七日の王妃』で演じるチェギョンは、数々の困難を抱えてしまって表情がしばらく重かった。しかし、第15話では一時的ではあったがチェギョンも晋城大君とアツアツな雰囲気となり、夫婦同士が心置きなく笑い合った。
こうなると、チェギョンの天真爛漫な性格がよく出る。演じるパク・ミニョンも本来の明るいキャラクターを生かして楽しい演技を見せていた。
それで思い出したのが2010年に韓国で放送された『トキメキ☆成均館スキャンダル』。このドラマはパク・ミニョンが大ブレークを果たした記念碑的な作品だが、彼女が演じたユニは男装をして女性に入学資格がない成均館に入っていく。
とにかく、ユニは前向きで明るい性格で、パク・ミニョンも伸び伸びと演じていた。そんなキャラクターを『七日の王妃』の第15話で思い出して、とても嬉しくなった。
しかし、長続きはしなかった。第15話も最後のほうになるとシリアスなシーンが続き、チェギョンも大ピンチにさらされた。
特に、チェギョンにとって心痛が深まったのは、父親の慎守勤(シン・スグン)が命を狙われる局面になっていくところだ。
この慎守勤は娘婿の晋城大君をなんとか救いたいという気持ちが強かったが、それは、燕山君の側から見れば、裏切りと受け止められても仕方がなかった。当然ながら、命を奪われる危険性が高い。
そのことをよく知っているから、チェギョンも必死になって父親の無事を祈っていたのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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