韓国ドラマが好きになった人はかならず思う……字幕に頼らずに韓国ドラマを見ることができたら本当に楽しいだろうなあ、と。
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その気持ちは痛いほどよくわかる。そういう意味で、「これは重宝できる」と思えるのが『韓国ドラマで楽しくおぼえる!役立つ韓国語読本』(李ハナ・康煕奉〔カン・ヒボン〕共著/双葉社)である。
確かに韓国語レッスンの本はたくさんあるが、韓国ドラマのセリフを理解するための本はとても少ない。けれど、本書はセリフ主体の韓国語のツボをズバリ簡潔に教えてくれる。非常に実践的な本だと言える。
実際、ここまで会話解説に特化していると、ドラマ愛好者に役立つのは間違いない。たとえば、「セリフで一番多用されるパンマル(タメグチ)」「最も多い場面である食事や飲み会で使われる慣用句」「会話のポイントになる擬態語や四字熟語」「ドラマのジャンルに応じて俳優のセリフを聞き取るテクニック」などがコンパクトにまとめられている。
こうした解説も「目からウロコ」なのだが、独自で面白かったのが「悪口」「嫌み」「皮肉」などの具体例。こうしたページを読んでいくと、生々しく臨場感たっぷりの韓国語に触れることもできる。
また、韓国ドラマの人気ジャンルといえば時代劇だが、本書では「古めかしい言葉」や「歴史用語」の解説も充実しており、時代劇がますます好きになりそうだ。
さらに、随所に掲載されている韓国ドラマのコラムがいい。どの作品が韓国語に役立つかもわかりそうで、本書は「学ぶレッスン書」であると同時に「読んで楽しい韓国ドラマのガイド書」という性格を帯びている。実際、「イケメンを表現する褒め言葉」のページは、すぐに使ってみたい言葉が並んでいてとても参考になる。
特別付録として「韓国語の初歩レッスン」が付いているのも嬉しい。初心者はまず韓国語の基本的なレッスンページを読んでから本編に入っていけば、さらに理解が深まるだろう。
文=韓ドラ時代劇.com
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