パク・ミニョンは最新作の『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』で、出世街道を突き進むエリート予報官のハギョンを演じた。
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彼女は結婚寸前に相手の浮気で破談されてしまうという悲劇に見舞われたが、強気な性格で気持ちを切り替えて立ち直っていく。それどころか、ソン・ガンが演じた予報官シウと年齢差を越えた社内恋愛を繰り広げ、酒の勢いで一夜を共にするという大胆さも見せていた。
間違いなく、パク・ミニョンが過去に演じたヒロインの中でも強烈な「強気キャラ」だった。しかし、どこか素直に共感できない部分もあった。愛らしさにやや欠けていたのかもしれない。
その点、『キム秘書はいったい、なぜ?』で演じたキム・ミソは非の打ち所がないキャラだった。仕事がよく出来て、気配りもあり、凛とした姿はまさに最高。パク・ソジュンが演じた財閥御曹司でなくても惚れてしまうのも仕方がない、と思わせる「愛されキャラ」であった。
さらに言えば、『七日の王妃』でパク・ミニョンが演じたヒロインの端敬王后(タンギョンワンフ)はどうだろうか。
彼女は最後こそ悲劇的な運命を背負ってしまうのだが、物語の前半からずっとハツラツとした姿を見せた「元気キャラ」だった。
イ・ドンゴンが演じた暴君・燕山君(ヨンサングン)に何かと邪魔される境遇だったが、機転の良さで切り抜けて夫となる晋城大君(チンソンデグン)をしっかり支えて、朝鮮王朝という窮屈な時代を突き抜ける快活な生き方を貫いていった。
以上のように見ていくと、パク・ミニョンが数多くの主演作で演じた主人公の中では、『七日の王妃』と『キム秘書はいったい、なぜ?』が栄光の二大ヒロインだと言えそうだ。
とにかく、韓国ドラマを彩る女優のアンケートを行なうと、かならずランキングの上位に入ってくるほどの人気を誇っているパク・ミニョン。そんな彼女の魅力が詰まったドラマを選ぶとすると、『七日の王妃』と『キム秘書はいったい、なぜ?』が両トップだと言えそうだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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