NHK・BSプレミアムで放送中の『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、2月6日で第14話となったが、非常に大きな進展があった。
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それは、キム・ソヒョンが演じているピョンガン王女の悲願が実ったということだ。
もともと彼女には二つの願いがあった。
一つは、幽霊谷を本拠地にしている順奴(スンノ)部族が逆賊としての汚名をすすいで正式に高句麗の有力部族として復帰することだった。
もう一つは、順奴部族のリーダーとして勇名を馳せたオン・ヒョプ将軍の息子だったオン・ダルを、父に負けないくらいの勇者に導いていくことだった。
この二つの願いをかなえるために、順奴部族の兵力を整え、オン・ダルに武芸と兵法を覚えさせたのである。
このように、ピョンガン王女は先を見据えて準備を怠らなかった。そして、ついに機会がめぐってきた。高句麗の領土の北方から北周が攻めてきたのである。もしも順奴部族が戦乱の中で大きな手柄をたてれば、高句麗の部族連合の中に復帰できる可能性があった。
それゆえ、ピョンガン王女に率いられた順奴部族はあえて敵の懐に飛び込むという大胆な策に出て、高句麗の先兵としての役割を果たそうとした。
壮絶な戦いが続いた。その中で、オン・ダルの活躍がめざましかった。もちろん、彼だけではない。志が高かった順奴部族は傭兵が多かった北周の主力部隊に勝利し、高句麗の国土を守り切った。
国王も、順奴部族の貢献を大いに認め、高句麗の部族連合に復帰することを認めた。こうして、ピョンガン王女の切実な願いは二つとも達成された。
彼女は王女として堂々と宮殿に入ることができるようになり、オン・ダルも夫として認められた。2人は仮の夫婦だったのだが、これで正式に正真正銘の夫婦になった。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は全22話の時代劇だが、第14話でドラマとして大きな峠を越えた。しかし、次の峠が待っている。
今後はどんな強大な敵が攻めてくるのか。ピョンガン王女とオン・ダルの次なる戦いが始まっていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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