退屈そうだと思われた「2021 MBC演技大賞」が、最もホットな授賞式として浮上した。1本のヒット作のおかげで雰囲気がガラッと変わった。
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MBCは現在、毎週金・土曜日に放送中のドラマ『赤い袖先』が毎回自己最高視聴率を塗り替えながらヒットを飛ばしている。
去る9月に『黒い太陽』で始まった上昇ムードは『赤い袖先』がしっかりバトンを受け継ぎ、最近になって視聴率が13.3%まで上った。まだ5話が残っていることから、15%や20%までも狙えるという反応も出ている。
『黒い太陽』の制作発表会当時、主人公役の俳優ナムグン・ミンが「今年の大賞だ」と言われ、最高視聴率も9.8%を記録する好調を見せた。この時、関係者らは「(大賞の)トロフィーにナムグン・ミンの名前を刻んでおいた」と冗談まじりで言っていたが、その雰囲気も変わりつつある。
『赤い袖先』がMBCにもたらした意味は単に高視聴率だけにとどまらない。MBCドラマはこの3年間、手痛いスランプに陥って業界の中心から外れ、ケーブルチャンネルにも差をつけられた。
2018年の『私の恋したテリウス~A Love Mission~』以来、視聴率が2桁を超えた作品が1作もなく、KBSが『椿の花咲く頃』、SBSが『ペントハウス』といったヒット作を出すことをただ羨むばかりだった。
ところが、『赤い袖先』が再び業界の注目を集めさせた。しかも、“死の枠”と呼ばれる金・土曜日のラインナップで圧倒的な視聴率と話題性で1位をキープしているため、さらに意味深い。ついに汚名返上となり、かつての“ドラマ王国”の名誉を立て直す土台が作られた。
『赤い袖先』の主人公役を務める2PMのジュノに対し、「大賞をもらうにはまだ経歴が短い」という声もあるが、2013年に映画『監視者たち』でデビュー以来、主演映画が2本、主演ドラマが6本を超える。2017年にはドラマ『キム課長とソ理事 ~Bravo! Your Life~』で「KBS 演技大賞」の優秀賞を受賞した。
MBCの立場としては、『黒い太陽』と『赤い袖先』が視聴率のみならず作品性をしっかり備えたことから、どこに出しても“誇らしい我が子”となった。久しぶりに「演技大賞」が豊かな年末イベントとなったことで、関係者らの幸せな悩みも深まっている。
(記事提供=OSEN)
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