韓国MBC時代劇『袖先赤いクットン』(原題)が好調を続ける中、担当EP(Executive Producer/責任プロデューサー)が感想を述べた。
11月27日に放送された第6話が視聴率9.4%(全国、ニールセンコリア調べ)を記録し、2桁目前の勢いである『袖先赤いクットン』。低迷しているMBCドラマの希望として浮上した『袖先赤いクットン』のキム・ホヨンEPは、韓国メディア『OSEN』の取材で「中ヒットだけでも嬉しいと思っていたら、期待や予想よりも数字も良くて好評を得ていて嬉しい」と感想を明かした。
彼は「しっかり準備したし、基本ができているから仕上がりも良いと思っていたが、成績はまったく予想できなかった。ライバルがあまりにも強いので、人事を尽くして天命を待つ気持ちだった。ソン・ヘギョさん主演の『今、別れの途中です』とは真っ向勝負だし、チョン・ジヒョンさん主演の『智異山』やイ・ヨンエさん主演の『調査官ク・ギョンイ』もある。後半になればKBSの大河ドラマ『太宗イ・バンウォン』も加わるので、最悪の編成だと思った」と率直に語った。
続いて、「それなのに、こんなに高視聴率が出たのは本当にありがたい。MBCにとっても久しぶりのことなので、社内はもちろん『袖先赤いクットン』の撮影現場も盛り上がった。嬉しい一方、残りの話数に対するプレッシャーもあるので緊張もしている。もちろん、これからもっと面白くなる。作品のクオリティも今より落ちることはないと断言できる」と述べた。
特に、イ・サン役の2PMジュノに対して視聴者からは大好評の声が殺到している。キム・ホヨンEPはジュノの出演に関してこう明かした。
「制作陣がジュノさんを選んだわけじゃない。正直言って、彼が冒険を覚悟して『袖先赤いクットン』を選んでくれた。おそらく作品の可能性を見て挑戦的に賭けた部分なのだと思う。もちろん私たちもジュノさんが最優先候補だったが、オファーしながらも半信半疑だったので承諾してくれた時は『本当にやってくれるの!?』と思った。大きな決定をしてくれたことに今も感謝している。
兵役によるブランクはあるが、ジュノさんの演技に対しては異論はなかった。前作でも深みのある演技を見せてくれていたので、十分だと思った。ただ、俳優イ・ソジンさんで固まっているイ・サンのイメージを、ジュノさんが再解釈しなければならず、ネームバリューのある役に対するプレッシャーが大きいと思った。なのに冒険を選んでくれて、また、見事に作り上げてくれて脱帽した」
また、ジュノとイ・セヨンの安定感のあるコンビネーションについても「2人のシナジー効果が本当に良い。2人とも30代なので、若いイメージが強い。十分なほどキャラクターを安定的に演じてくれている」と称賛した。
『袖先赤いクットン』のヒットによって「MBC時代劇」への好評も高まった。
キム・ホヨンEPは「『宮廷女官チャングムの誓い』の前から続いてきた時代劇のノウハウが、マンパワーを通じて引き継がれている。MBCには大きなセット場があるほど、自主的なインフラも良い。『袖先赤いクットン』は、MBC時代劇の全盛期を経験したベテランのスタッフたちを中心にチームを構成した。時代劇初挑戦である気鋭の演出陣と、ベテランスタッフたちの経験が作品に溶け込んでいる」と自評している。
続いて「年末の授賞式できっと良いことがあるのではと予想する。この勢いが維持されれば…」と笑ったあと、「制作発表会で明かした視聴率15%の公約(ジュノが袞龍袍を着て踊る)が話題になったが、実は7%、10%の公約もある。内部的には15%突破時に全スタッフの旅行を社長が約束してくれた。みんな、その高地を目の前にしている」とも明かした。
キム・ホヨンEPは最後に、「これでMBCドラマの復活だとむやみに言うことはできないが、また業界で重要なプレイヤーになるために多くの努力をしている。主人公役のジュノさんも、メイキングのようなおまけ映像にも積極的に取り組んでくれて、こんなに協力的な俳優は見たことがないくらい頑張ってくれている。ぜひ最後まで見守っていただきたい」と話した。
韓国MBCが2年ぶりに披露する正統派時代劇『袖先赤いクットン』は、毎週金・土曜日22時に放送中。全16話予定。
(記事提供=OSEN)
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