時代劇に欠かせぬ役者ばかり!!『風と雲と雨』を盛り上げる脇役たち

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パク・シフが9年ぶりに出演した時代劇『風と雲と雨』。主演のパク・シフやヒロインを演じるコ・ソンヒは当然注目すべき俳優だが、2人と共演する俳優たちも劇中で魅力的なキャラクターを演じていた。

たとえば、朝鮮王朝26代王・高宗(コジョン)の父親である興宣大院君(フンソンデウォングン)役の俳優チョン・グァンリョル。

これまでに、『テバク~運命の瞬間(とき)~』や『オクニョ 運命の女(ひと)』など、韓国時代劇のヒット作に多く出演してきたベテラン俳優の彼が、『風と雲と雨』でも抜群の存在感を発揮していた。劇中で、チョン・グァンリョルが見せた迫力の演技は一言では表現できないほどすばらしかった。

左がイ・ジェファンを演じたパク・サンフン、右が興宣大院君を演じたチョン・グァンリョル
(写真提供=© 2020 TV Chosun)

さらに、チェ・インギュ役を演じたソンヒョクにも注目だ。

ソンヒョクは1984年生まれで、もともとはアイドルの練習生出身。俳優に転身してからは『百年の花嫁』『花遊記〈ファユギ〉』『リセット~運命をさかのぼる1年~』など多数の出演作があり、『風と雲と雨』ではチェ・インギュを演じている。

チェ・インギュは、貴族階級である両班出身でパク・シフ扮するチェ・チョンジュンの親友だった。

しかし、彼はコ・ソンヒ演じるヒロインのイ・ボンリョンに想い抱いていた。チョンジュンとボンリョンの仲の良さに嫉妬したインギュは、親友のチョンジュンと対立してしまう。最初は親友だった2人が対立する場面は、ドラマを盛り上げた1つの要素と言えるだろう。

チェ・インギュを演じたソンヒョク(写真提供=© 2020 TV Chosun)

また、『風と雲と雨』の背景となっているのは、朝鮮王朝の25代王・哲宗(チョルジョン)が統治している時代だ。史実において哲宗は影の薄い王だったが、『風と雲と雨』では俳優のチョン・ウクが、病弱で意志の弱い哲宗をしっかりと表現していた。

その哲宗の後を継いで、後に朝鮮王朝第26代王・高宗(コジョン)として即位するのが興宣大院君の息子イ・ジェファンである。『風と雲と雨』ではパク・サンフンが演じている。

2005年5月生まれのパク・サンフンは『緑豆の花』『コッパダン~恋する仲人~』『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』などの時代劇にも出演しているので、日本のファンにも馴染みがある顔だろうが、そもそも高宗が登場する韓国時代劇は決して多くはない。

彼が王として即位したのは先王である哲宗が世を去った1863年だ。しかし、即位当時まだ11歳だったため、父親の興宣大院君が代わりに政治を行なった。

その様子は『風と雲と雨』でも描かれているが、実際の歴史ではどのような人物だったのかを調べてみるとさらにドラマの内容を興味深く見ることができるだろう。

いずれにしても、主要人物を演じる俳優たちがドラマに大きな深みを与えている『風と雲と雨』。

その他にも、主人公チェ・チョンジュンの父親チェ・ギョン役のキム・ミョンス、チョンジュンの師匠である山水道人役のチョ・ヨンジン、ヒロインのイ・ボンリョンの母親バンダル役の女優ワン・ビンナ、さらに王族と対立するキム一族のキム・ジャグン役のチャ・グァンスと、キム・ビョンウン役のキム・スンスなど豪華な俳優陣が揃っている。

バンダル役を演じたワン・ビンナ(写真提供=© 2020 TV Chosun)

主演のパク・シフとコ・ソンヒはもちろん、主演俳優たちの脇を固める脇役たちの演技に注目してみると、『風と雲と雨』の物語をさらに面白く見ることができるかもしれない。改めて見る際はぜひとも注目してほしい。

文=大地 康
 

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