NHK・BSプレミアムで毎週日曜日に放送されてきた『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』もフィナーレを迎える。
花郎という組織の存亡と新羅(シルラ)の国王争いがとても気になるが、全体として見ると、『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』は華やかで痛快なドラマだった。
まず特筆したいのは、出演陣がとても豪華だったことだ。パク・ソジュンとパク・ヒョンシクのダブル主演は魅力的な組み合わせだったし、花郎のメンバーを演じた多くのイケメン俳優たちもドラマを華やかに飾っていた。
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また、ヒロインを演じたAraも若さがみなぎるキャラで、三角関係に悩みながら快活な存在感を見せてくれた。
そんなキャストたちによって紡がれてきた物語は、フィナーレを迎えるにあたり、本当に焦点がしぼられてきた。
重要なことは、パク・ヒョンシクが演じるジディが自ら真興王(チヌンワン)であることを重臣たちの前で宣言したことだ。彼は母の只召(チソ)太后に立場を抑えられてきたが、ようやく自立して国を率いる覚悟を決めたのだ。
そこに敢然と立ち向かってきたのが、パク・ソジュンが扮するソヌだ。彼は無名の若者だと思われていたが、出生の秘密が明らかになって国王になる資格を有することが証明された。そして、彼は民のために自ら国王になって正しい政治を行なおうとする。
こうして、ジディとソヌは宿命のライバルとして国王の座を争うことになった。フィナーレを前にして、ジディとソヌが刃を向けあうシーンが象徴的に登場したが、2人の対峙はゾクゾクするような緊張感に包まれていて見応えがあった。
そんな2人に愛されているのが、Araが演じているアロだ。彼女は刺客がソヌを殺そうとして放った矢を身代わりに受けて、瀕死の重傷を負う。しかし、かろうじて一命をとりとめて、ソヌのために生きる覚悟を決める。
それをジディが黙って見ているわけがない。
果たして、ジディはAraにどのように迫っていくのか。
さらには、存亡の危機に立たされた花郎はどうなってしまうのだろうか。
とても気になる物語の終わりが近づいてきた。『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』のフィナーレをドキドキしながら迎えていこう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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