2006年に放送された時代劇『ファン・ジニ』。この作品に出演した女優のハ・ジウォンは、主人公のファン・ジニを演じた。
ファン・ジニは、朝鮮王朝11代王の中宗(チュンジョン)が統治していた時代に実在していた女性だ。
しかし、当時は厳しい身分制度が敷かれていたこともあり、奴生(キーセン)として生きていたのだが、彼女に関する記録はほとんど残っていない。
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ファン・ジニをヒロインとした映画が2007年に公開されているが、このときファン・ジニを演じていたのは女優のソン・ヘギョだった。
そんな女性を演じたハ・ジウォンにとって、ファン・ジニは伎芸と美貌を誇りに男性と男女間の恋愛の噂を流したという漠然としたイメージだったという。
しかし、時代劇『ファン・ジニ』で描かれていたのはそんなイメージとは違う新しいファン・ジニだった。
彼女を演じていたハ・ジウォンは、自由人として堂々と生きていたことから嫉妬を感じていたそうだ。
その後もファン・ジニを一切の手抜きせずに演じていたハ・ジウォンだが、撮影の中でどんなことに苦労していたのか。それはメイクや衣装の着付けのときだという。
彼女はファン・ジニを演じるうえで、衣装は4、5枚を重ねて着て、頭には重いカツラを載せていた。さらに、慣れないメイクにも苦労していたらしく、その準備だけで2時間ほどかかっていたようだ。
この作品に出るまではほとんどノーメイクで演じていた彼女は、初めてメイクの大変さを知ったのである。
そのような苦労をしながらあれだけのすばらしい舞などの演技を見せたのだから、ハ・ジウォンはさすがというべきだろう。
『ファン・ジニ』以外にも『奇皇后』にも出演しているハ・ジウォン。彼女は本当に時代劇での役がよく似合う。
これからもハ・ジウォンは女優として多くのキャリアを積んでいくことだろう。そんな彼女が次にどんな作品に出演するのかが今から楽しみだ。
文=大地 康
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