ハ・ジウォン、主演作がすべてNHKで放映された“時代劇ヒロイン”

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ハ・ジウォンには時代劇がよく似合う。『奇皇后』を見ていても、心からそう思える。

歴史上の奇皇后は謎が多い悪女だと言われているが、ハ・ジウォンが演じると、皇族としての気品が感じられる。それは彼女がプラスアルファのイメージを心地よく与えてくれるからだろう。

そもそも、ハ・ジウォンが最初に時代劇を成功させたのが『チェオクの剣』だった。それは、2003年のことだ。

『チェオクの剣』でハ・ジウォンが演じた役柄は茶母(タモ)だった。

茶母とは、朝鮮王朝時代の隠密的な女刑事のこと。ドラマではハ・ジウォンが演じる女刑事のチェオクが、縦横無尽の活躍を繰り広げた。

『チェオクの剣』は大人気となり、ハ・ジウォンはMBC演技大賞で最優秀賞、人気賞、ベストカップル賞を受賞。賞を独り占めにして話題をさらった。

次に、ハ・ジウォンは『ファン・ジニ』(2006年)に主演した。

主人公のファン・ジニは、16世紀の朝鮮王朝時代に名声を博した妓生(キーセン)である。妓生は、宴席で踊りや歌を披露する女性のことだが、実在のファン・ジニは最高級の芸と詩人としての才能を併せ持っていて、超一流の教養人であったと言われた。

茶母から妓生、そして奇皇后へ

このファン・ジニを演じるにあたってハ・ジウォンは、当代随一の妓生としての自尊心を随所に見せながら、苦難に打ち勝とうとする意思を強く表現するように心掛けた。

ハ・ジウォン

実際、ドラマの中でハ・ジウォンは真のファン・ジニであり続けたし、彼女以外のファン・ジニは考えられなかった。

こうして時代劇を立て続けに大ヒットさせたハ・ジウォンは、満を持して『奇皇后』に主演した。

「ハ・ジウォンが演じて謎めいた奇皇后を歴史上の人物として実感できるようになった」

そういう評価が多かった。

彼女の主演でなければ『奇皇后』があれほどの作品になったかどうか。それほどハ・ジウォンは『奇皇后』で存在感を示した。

(文=康 熙奉/カン・ヒボン)

ハ・ジウォン プロフィール

生年月日:1978年6月28日
星座:かに座
血液型:A型
身長:168cm
デビュー年:1996年
出身校:壇国大学 演劇映画学科

☆主な作品
『チェオクの剣』(ドラマ、2003年)
『バリでの出来事』(ドラマ、2004年)
『ファン・ジニ』(ドラマ、2006年)
『TSUNAMI -ツナミ-』(映画、2009年)
『シークレット・ガーデン』(ドラマ、2010年)
『キング~Two Hearts』(ドラマ、2012年)
『ハナ~奇跡の46日間』(映画、2012年)
『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』(ドラマ、2013年)
『朝鮮美女三銃士』(映画、2014年)
『いつか家族に』(映画、2016年)
『マンハント』(映画、2017年)
『病院船~ずっと君のそばに~』(ドラマ、2017年)
『チョコレート』(ドラマ、2019年)

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