テレビ東京で放送されている『帝王の娘 スベクヒャン』は、1月23日に第60話がオンエアされた。全72話なので、いよいよ終盤に入ってきた。
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ソルラン(ソ・ヒョンジン)の愛する父親クチョン(ユン・テヨン)はついに息絶えた。あれほどの「不死身な男」だったのだが、多数の刺客に襲われてしまって助からなかった。
しかし、彼の死は重要な示唆をたくさん残していった。
一つは、かつてクチョンとチェファ(ミョン・セビン)の一家を襲った盗賊たちの正体が誰かということだ。それを知るためにソルランは再び王宮に戻り、イ・ジェリョンが扮する武寧王(ムリョンワン)に拝謁して新たな官職を得ることができた。
その官職とは、王宮内で起こる不正や犯罪を調べる捜査官だ。こうしてソルランは自分たちの一家を滅ぼした犯人たちを本格的に捜査することができるようになった。
それによって容疑者が浮かび上がってきた。それは、なんとチンム公(チョン・テス)であった。彼はそれまでどんな陰謀を画策してきたのか。終盤に向けて本当の事実が次々に明らかになっていくだろう。
もう一つは、クチョンが武寧王に渡した書状だ。そこには、王女になりすましているソルヒ(ソウ)が実は武寧王の子供でないことが書かれてあった。さらに、重要なのは、本当の王女が誰かということだ。
書状には名前が書いてあったはずなのに文字がにじんでしまって読むことができなかった。結局、武寧王はソルヒが実の娘でないことがわかったのに、肝心な本当の娘のことはわからないままだった。
しかし、武寧王は人相書きを通してクチョンの本当の姿を知り、チェファの夫であった事実に驚愕する。果たして彼は、どのようにしてソルヒとは違う真実の娘を探し出そうとするのか。そして、それがソルランであることにいつ気がつくのか。その過程がとても興味深い。
いずれにしても、ソルランにとってチンム公が新たな標的になってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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