時代劇『トンイ』では、魅力的な俳優がドラマを大いに盛り上げてくれた。その中で気になるのが、登場人物たちの年齢差だ。そこで、史実に基づいて主要キャストの年齢差を調べてみよう。
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●粛宗(スクチョン/演者チ・ジニ)/1661年生まれ
●張禧嬪(チャン・ヒビン/演者イ・ソヨン) /1659年生まれ
●仁顕王后(イニョンワンフ/演者パク・ハソン) /1667年生まれ
●トンイこと淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ) /1670年生まれ
以上のように、一番年上は張禧嬪であった。その2歳下が粛宗となっている。そして、張禧嬪と淑嬪・崔氏は11歳も年齢が離れていたのだ。朝鮮王朝は「長幼の序」にとても厳格な儒教を国教にしていたので、淑嬪・崔氏は、はるかに年上の張禧嬪にかなり気をつかったことだろう。
それでは、歴史的な大事件のときに主要登場人物たちは何歳になっていただろうか。
史実を見ると、仁顕王后が廃妃になって張禧嬪が王妃に昇格した年は1689年である。そのときのそれぞれの年齢を比較してみよう。
粛宗/28歳
張禧嬪/30歳
仁顕王后/22歳
淑嬪・崔氏/19歳
以上のように、仁顕王后は22歳という若さで廃妃になってしまったので、本当に気の毒なことであった。一方の張禧嬪は30代に入ってから念願の王妃になることができた。まさに、「我が世の春」を謳歌したことだろう。
しかし、5年後に人生が暗転してしまう。1694年に張禧嬪の兄の張希載(チャン・ヒジェ/演者キム・ユソク)が淑嬪・崔氏を毒殺しようとしたことが発覚し、張禧嬪は王妃から側室に降格してしまう。そのときは35歳であった。
その一方で、廃妃になっていた仁顕王后は再び王妃に復帰することができた。年齢は27歳であった。そして、粛宗は33歳だった。
この1694年には淑嬪・崔氏が王子を産んでいる。その王子こそが、後の英祖(ヨンジョ)である。出産時に淑嬪・崔氏は24歳だった。
その時期のことを『トンイ』で撮影していたハン・ヒョジュは23歳になっていた。つまり、ほぼ実年齢を演じていたのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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