パク・ミニョンが主演した『七日の王妃』の結末はなぜ悲劇にならざるを得ないのか

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時代劇『七日の王妃』は2017年の制作だが、いまだに根強い人気を保っている。ドラマではパク・ミニョンが主人公の端敬(タンギョン)王后を演じたが、キャラクターがとても魅力的だった。

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そして、端敬王后の夫だった晋城大君(チンソンデグン/後の中宗〔チュンジョン〕)を演じたのがヨン・ウジンであり、晋城大君の異母兄だった10代王・燕山君(ヨンサングン)に扮したのがイ・ドンゴンだった。ドラマの中で端敬王后は燕山君からも好意を寄せられる存在になっていた。しかし、燕山君は悪名高き暴君である。端敬王后が無事でいられるという保証はなかった。

実際、燕山君は端敬王后をめぐって異母弟の晋城大君とずっと対立していた。そうした関係が1506年のクーデターまで続いてしまうのだが、『七日の王妃』でイ・ドンゴンは恐ろしい形相を浮かべていることが多かった。イケメンの彼も役になりきるために、感情を極端に露出することを心掛けたのかもしれない。

『七日の王妃』は史実をベースにした時代劇であり、クーデターによって燕山君が廃位になった後に、晋城大君は中宗として即位したが、政権を作った高官たちに頭があがらなかった。さらには、高官たちが中宗に対して「王妃と離縁してほしい」と要求してきた。もちろん、中宗は端敬王后を愛していたから、離縁などできるはずがない。それなのに、高官たちはしつこく離縁を迫ってきた。

それは、端敬王后が燕山君の妻の姪であり、父親が燕山君の側近だったからだ。それゆえ、端敬王后が王妃になっていると、燕山君の一派の巻き返しに利用されると高官たちは危惧したのであった。

『七日の王妃』のメインの登場人物となった3人(Licensed by KBS Media Ltd. © 2017 KBS. All rights reserved
ドラマ『七日の王妃』より。DVD好評リリース中・U-NEXTにて見放題配信中)

悲しい結末

最終的に中宗は端敬王后と別れなければならなくなった。高官たちの要求に屈したのである。国王として、それはあまりに情けないことだった。

端敬王后が王妃でいられたのは、わずか7日間だ。それが、ドラマのタイトルになっているのだが、中宗がもっと強気な国王であったならば、端敬王后は離縁される必要はなかった。そういう意味で、『七日の王妃』の結末はどうしても悲しくならざるを得ないのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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