『七日の王妃』でパク・ミニョンが演じた王妃の光と影はどれだけ切なかったのか

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魅力あふれる女優パク・ミニョンは、時代劇にもよく出ていて印象的な演技をしている。最初は、『トキメキ☆成均館スキャンダル』で男装のヒロインを演じた。ユニークな役柄でパク・ミニョンの初々しさが光っていた。その後も素晴らしい演技力で視聴者の心を捉え続けている。

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そんな彼女の存在感が特に光ったのが『七日の王妃』だった。このドラマで演じた端敬(タンギョン)王后は、ヨン・ウジンが演じる中宗(チュンジョン)とともに中心人物となっていた。

このドラマは歴史的事実を基盤に持つ作品で、15世紀前半の朝鮮王朝の政治的な背景が描かれている。中宗の異母兄でイ・ドンゴンが演じる燕山君(ヨンサングン)は、暴君として有名な存在である。1506年にクーデターにより王位を追われ、その座は異母弟の中宗に渡った。しかし、中宗の王位は、クーデターを指導した高官たちの影響下にあった。

高官たちは中宗に対し困難な要求を突きつけた。それは、妻である端敬王后との離縁だった。真実の愛に満ちた中宗にとって、端敬王后との離縁などあり得ない提案だった。しかし、高官たちは彼に執拗に離縁を迫った。

端敬王后は燕山君の妻の姪であり、その父親は燕山君の側近だった。したがって、彼女の一族には燕山君との関係が深い人々が多く、高官たちは彼女が王妃の座にいることを恐れ、燕山君の一派の反乱を危惧していた。

『七日の王妃』でパク・ミニョンが端敬王后を演じた(Licensed by KBS Media Ltd. © 2017 KBS. All rights reserved
ドラマ『七日の王妃』より。DVD好評リリース中・U-NEXTにて見放題配信中)

夫婦愛の象徴

最終的に中宗は高官たちに服従せざるを得ず、深く愛する端敬王后との別れを受け入れなければならなかった。彼女が王妃でいたのは、あっという間の7日間だけだった。これが、ドラマのタイトルの由来となっている。

端敬王后が宮殿を去った後、中宗は悲しみに打ちひしがれ、高い楼閣から彼女が住む場所を眺め続けた。都で噂となったこの情景は、端敬王后の耳にも届き、彼女は赤いスカートを岩山に干すことで、自分が元気であることを王宮に向かって伝えた。このエピソードは「赤いチマ岩の伝説」として知られ、夫婦愛の象徴となっている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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