【時代劇に数多く出る国王ベスト4】果たしてイ・サンも入っているのか

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朝鮮王朝には518年間に27人の国王がいた。その27人の中で、韓国時代劇によく登場する「目立つ国王」を調べてみよう。まず、21代王の英祖(ヨンジョ)が頻繁に登場する。それは、息子の思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めて餓死させたという悲劇的な大事件が関わっている。

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あまりに有名すぎる餓死事件だけに、この出来事を題材にした映画やドラマは非常に多く、その都度、英祖という人物が繊細に描かれる。当然ながら、国王としての登場回数もグッと多くなる。

その英祖の父親である19代王の粛宗(スクチョン)も、出番が多い国王である。この人物が時代劇に登場する理由は、彼に関わった女性たちのおかげだ。

なにしろ、張禧嬪(チャン・ヒビン)やトンイ(淑嬪・崔氏〔スクピン・チェシ〕)を主人公にしたドラマが数多く制作されており、その際には粛宗が大きく登場する。このように、粛宗の場合は、ネームバリューのある女性の相手役として不可欠な存在となっている。

また、11代王の中宗(チュンジョン)も時代劇への登場が非常に多い。この国王は政治的な業績はなく、あまりに平凡だった。しかし、中宗を取り巻く人々は非常に魅力的なキャラクターである。

ドラマ『イ・サン』ではイ・ソジンがイ・サンを演じた

時代劇に登場する魅力的な国王

例えば、廃妃となった端敬(タンギョン)王后、韓国の5万ウォン札に肖像画が描かれている申師任堂(シンサイムダン)、ドラマに何度も登場したファン・ジニ、『宮廷女官 チャングムの誓い』で知られる長今(チャングム)‥‥このような人々が中宗の統治時代に生きていた。

彼自身に特別な才能があったわけではなく、周囲に話題の人物が揃っていたという意味で、中宗は時代劇において常連になっていた。

今まで3人の国王を取り上げたが、ベスト4となれば絶対に欠かせないのがイ・サンだ。この国王は父親が思悼世子で祖父が英祖だ。しかも、本人は暗殺の危機を乗り越えて立派に名君として成長していった。

このようにドラマチックな人生を歩んだだけに、時代劇の登場人物として魅力たっぷりだった。それゆえ、『イ・サン』『赤い袖先』といった傑作時代劇の主人公になっている。本当に凄い国王だったのだ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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