【『七日の王妃』の最終後日談】中宗の臨終を看取った大物とは誰なのか

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パク・ミニョンが端敬(タンギョン)王后を演じた『七日の王妃』は今でも人気が高い時代劇だが、共演相手のヨン・ウジンが扮したのが中宗(チュンジョン)だった。王子の時代は晋城大君(チンソンデグン)と呼ばれていたが、異母兄の燕山君(ヨンサングン)がクーデターで廃位になったあとに、晋城大君は代わって王位に就いて中宗となった。

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『七日の王妃』は1544年まで描かれていたが、それは中宗が亡くなる年だった。歴史を詳細に記した「朝鮮王朝実録」を調べてみると、彼は1544年の秋になって体調を崩してしまった。

そのとき、中宗のそばで診察していたのが長今(チャングム)であった。彼女は『宮廷女官 チャングムの誓い』のヒロインになった実在の女性だ。ドラマではイ・ヨンエがチャングムを演じていた。

実際、長今という医女は、中宗が「余の病状は長今が知っている」と語っているほど信頼を寄せていた人だった。

そんな彼女の名前が「朝鮮王朝実録」で最後に登場したのは、1544年10月29日だった。そこでは、「朝、医女の長今が内殿から出てきて言った。『殿下の下気(便通がよくなること)がやっと通じて、とても気分がいいとおっしゃっておられます』」と書かれている。

『七日の王妃』ではヨン・ウジンが中宗を演じた(Licensed by KBS Media Ltd. © 2017 KBS. All rights reserved
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中宗の人生

以後も、長今は中宗の主治医のそばに付いて国王の診察に当たっている。しかし、10月29日の記述を最後にして、「朝鮮王朝実録」から長今という名前は見られなくなった。それでも、「医女」という記述はひんぱんに登場する。前後の脈絡からして、この「医女」が長今であったことは明らかだ。それほど、彼女は信頼されて中宗の診察に取り組んでいたのである。

中宗は1544年11月14日に昏睡状態に陥ってしまい、11月15日には危篤となった。

「朝鮮王朝実録」では「危篤で話すこともできず、そばにいる人が誰なのかもわからない状態となった」と記されている。

そして、中宗はその日の夕方に息を引き取っている。

長今も中宗のそばにいて最期の瞬間を看取ったことだろう。

こうして、『七日の王妃』でも描かれた中宗の人生は56年で終わったのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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