NHK・BSプレミアムの毎週日曜日午後9時からの枠は韓国時代劇の定位置であり、現在は『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』が放送されているが、それも4月3日に終わり、4月10日から『七日の王妃』がスタートとする。
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このドラマの主人公は端敬(タンギョン)王后だ。
この王妃は、波乱万丈の人生を送った悲劇の王妃なのだが、パク・ミニョンが哀感を漂わせて演じている。
パク・ミニョンといえば、現在は『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』で最先端のキャリアウーマンをラブコメ風に演じている。このドラマもとても魅力的なのだが、『七日の王妃』の彼女もすばらしい演技を披露していて、語り草になるほどの存在感を見せている。
そんなパク・ミニョンが演じる端敬王后とは?
悲劇の王妃の人生をたどってみよう。
端敬王后は1487年に生まれている。
結婚したのは1499年で12歳だった。
夫であった中宗(チュンジョン)が11代王として即位したのは1506年であり、その時点で彼女は王妃になった。
このとき、先代王の燕山君(ヨンサングン)は、暴君として悪評まみれだったので、高官たちがクーデターを起こして廃位になっている。
それで、燕山君の異母弟の中宗が王になったわけだが、問題が生じた。端敬王后の父は燕山君の側近だったし、叔母は燕山君の妻になっていた。つまり、端敬王后の親戚の多くは燕山君の身内だったのだ。
クーデターを成功させた高官たちは、端敬王后を極度に警戒し、中宗に対して妻の離縁を要請してきた。
それを中宗は拒絶できなかった。結果的に、端敬王后は王妃になってわずか7日で廃妃となってしまった。
あまりに理不尽な処遇だった。
以後、寂しく暮らした端敬王后は1557年に亡くなった。享年は70歳だった。廃妃になってから51年も経っていた。
そんな端敬王后が『七日の王妃』の主人公になっている。
ドラマでは、端敬王后の人生が哀感をもって描かれていく。美しく演じるパク・ミニョンにも大いに期待しよう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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