歴代唯一の女王がいた!! ドラマ『花郎』が楽しくなる豆知識

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NHKのBSプレミアムで毎週日曜日の午後9時から『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』が放送されている。パク・ソジュンとパク・ヒョンシクが主演。さらにイケメン俳優がそろって出演していてキャストが華やかだ。

このドラマの舞台は古代の新羅(シルラ)であり、この国の6世紀を描いている。そして、新羅の国王の系譜をたどっていくと、顕著な特徴がある。それは、3人の女王が出ているということだ。

これは、とても珍しいことなのだ。

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たとえば、韓国時代劇でよく舞台になる朝鮮王朝時代は、男尊女卑の風潮が強烈な儒教社会だったので、女王が誕生する余地はまったくなかった。

また、古代の高句麗(コグリョ)でも王が自ら軍の先頭に立つことが当然だったので、女性が王になることは考えられなかった。

新羅にいた3人の女王とは誰の事なのか

男女平等の思想

しかし、新羅だけには3人の女王が出ている。この国は56人の王が統治したが、そのうちの3人が女性であり、次のような顔ぶれになっている。

27代王・善徳(ソンドク)女王/在位は632年~647年

28代王・真徳(チンドク)女王/在位は647年~654年

51代王・真聖(チンソン)女王/在位は887年~897年

その一方で、三国時代に覇を競った高句麗や百済(ペクチェ)では、女王はゼロだった。

なぜ、新羅に女王が誕生したのか。

それは、新羅では女性の活躍の場があったからだ。貴族階級に限定されるとはいえ、優秀な女性を選抜してエリート教育を行なう仕組みもあった。

その中で優秀な女性が育っていった。それゆえ、もしも王に息子がいないときは娘が王になることも可能だった。特に、27代王の善徳女王は、大変に優秀で国をよく統治したので、以後も女王の誕生に好意的になった。

朝鮮王朝と比較すると、違いは顕著だ。この王朝には27人の王がいたが、みんな男性だった。むしろ古代の新羅のほうが、男女平等の思想があって女王の誕生にも理解があった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)」

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