イ・ジュンギ主演『アラン使道伝』の題材となった「アラン伝説」とは?

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韓国時代劇『アラン使道伝』は、韓国・慶南密陽地方に伝わる説話のアラン伝説を題材にしたファンタジー時代劇だ。

自分自身の屈辱な死に対して、真実を追求する記憶喪失の女幽霊・アランと、霊能力を持つ木を鼻でくくったような使道・ウノ。その2人の出会いから展開される、これまでにないファンタジーとラブコメがミックスした時代劇。

このドラマで使道・ウノを演じたのは、映画『王の男』やドラマ『イルジメ(一枝梅)』などに出演したイ・ジュンギだ。そして女幽霊・アランを演じたのは、ドラマ『僕の彼女は九尾狐〈クミホ〉』に出演したシン・ミナである。

ドラマ『アラン使道伝』は「アラン伝説」というのが作品の題材となっているが、この「アラン伝説」とはどんな話なのだろうか。詳しく見てみよう。

韓国に古くから伝わる有名な神話

作品の題材となった「アラン伝説」とは、韓国に古くから伝わる有名な神話である。

慶尚道(キョンサンド)・密陽(ミリャン)の郡守に阿娘(アラン)という美しい娘がいた。前からアランに心を寄せていたペクという男が、月夜に、嶺南楼(ヨンナムル)に出かけたアランの前に、胸に秘めたる想いを打ち明ける。

しかし、アランはその想いを拒んだのである。逆上したペクは彼女の胸をわしづかみにした。アランは汚された乳房を自ら切り落とす。そして、もみ合ううちに、ペクの刃に刺され息絶えてしまったのである。

ところが真実を知らないアランの父は、娘が駆け落ちしたと思い違いをしてしまう。そして、家門の恥だと郡守を辞職。

その後、この地の郡守になったものは、みんなアランの怨念に殺されてしまい、誰もが郡主になりたがらなかった。

そんなあるとき、自ら進んで郡守を願いでたリ・サンサと言う人物がいる。アランの霊を見て、その悲惨な死の事実を知ることになる。

(写真=『アラン使道伝』DVDパッケージ)

リ・サンサはアランの協力で犯人がペクであることを白状させることに成功する。ペクを死刑にしてみごとアランの怨念を晴らしてやる。

これがドラマ『アラン使道伝』の物語の題材となったアラン伝説である。この伝説を知ったうえで、改めてドラマを見てみると、また違った見方ができるかもしれない。

構成=大地 康

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