『ホジュン~伝説の心医~』の歴史解説/国王が寵愛する2人の側室の争い

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テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『ホジュン~伝説の心医~』では、7月4日の第48話で宣祖(ソンジョ/演者チョン・ノミン)の側室たちの争いが激しくなってきた。

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宣祖はとても側室が多い国王であった。王子か王女を産んだ側室だけでも7人もいたのである。その中で、最も格が高い第一側室は恭嬪・金氏(コンビン・キムシ/演者チャン・ジウン)だった。彼女は王子の臨海君(イメグン)と光海君(クァンヘグン)を産んでおり、もともとは宣祖から一番の寵愛を受けていた。

しかし、国王の気持ちは移っていく。今度は第二側室の仁嬪・金氏(インビン・キムシ/演者チョン・シア)が宣祖から深く愛されるようになった。『ホジュン~伝説の心医~』では、宣祖が仁嬪・金氏のところばかり訪ねるので、恭嬪・金氏が嫉妬するという場面も描かれていた。

また、ユ・ドジ(演者ナムグン・ミン)は、仁嬪・金氏の兄から「子供が生まれるような薬を調合してくれ」と依頼されるようになった。これによって、ユ・ドジは仁嬪・金氏から大きな信頼を得ていく。

史実を見ると、実は仁嬪・金氏は宣祖の子供を9人も産んでいる。王子が4人と王女が5人である。そして、王子の中には、後に16代王となる仁祖(インジョ)の父親だった定遠君(チョンウォングン)も含まれている。

『ホジュン~伝説の心医~』
画像=MBC

とても側室が多い国王

このように、仁嬪・金氏は子宝に恵まれたのだが、『ホジュン~伝説の心医~』が描いていた1570年代後半は、まだ子供が生まれないで悩んでいた。恭嬪・金氏への対抗心がとても強かったので、国王の子供を早く産みたくて仕方がなかったことだろう。

実際、『ホジュン~伝説の心医~』を見ているとよくわかるが、ホ・ジュン(演者キム・ジュヒョク)とユ・ドジが所属する内医院(ネイウォン)は、王族の治療を受け持つ部署なので、必然的に国王の側室や子供たちを診察する機会がとても多い。そういう事情もあって今後の『ホジュン~伝説の心医~』では、側室や王子・王女の病状なども詳しく描かれていくことになる。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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