韓ドラのOSTでお馴染み!K-POPの裏でジワジワきてる韓国の「音楽バンド」たち

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K-POPアイドルの陰に隠れがちだが、実は「バンド」の活躍も目立っている現在の韓国の音楽シーン。フェスの主役を飾る若手からインディーシーンを支える実力派まで、耳に残るメロディと歌声で聴く人を魅了するバンドが数多く存在しており、韓国ドラマのOSTを担当したことのあるグループも。

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個性あふれるサウンドとグルーヴで、アイドルとはひと味違う魅力を放っている彼ら。今回は、中学生時代に邦ロックを好んで聴いていた筆者が気になるバンド、そして韓国で人気のバンドを紹介していきたい。

HYUKOH

2014年、ボーカルのオ・ヒョクを中心に同じ93年生まれの仲間と結成された4人組バンド。筆者がK-バンドの中で一番好きなグループである。彼らの存在を知ったのは、当時Wanan Oneだったミニョンが覆面歌王で『Comes And Goes』を歌っていたのを聴いたことがキッカケ。アイドルオタクらしく知るキッカケこそアイドルだったものの、中学生時代の邦ロック好きが顔を出し、そこからどんどん楽曲を聴くようになった。

(写真=HYUKOH 公式サイト)

彼らの音楽はロックを軸にしながらR&B、ソウル、ジャズなど多彩な要素を融合し、ジャンルにとらわれない自由な音楽性で知られている。代表曲『TOMBOY』など、叙情的で洗練されたサウンドが特徴。K-POP全盛の中で異彩を放ち続け、インディーズからメジャーへと躍進。韓国のみならず海外のフェスでも高く評価される実力派バンドだ。

2018年と2024年に東京、2020年に福岡、大阪、愛知、東京でライブを行っている。2025年7月には台湾のバンドSunset Rollercoaster(サンセットローラーコースター/落日飛車)とともにフジロックに出演。実はまだライブに参加したことがないので、次に来日公演がある際にはぜひ行ってみたいと思っている。

Silica Gel

今、韓国バンドシーンの最前線を走っていると言っても過言ではないグループ。結成10年以上のキャリアを持つ4人組だ。モダンサイケやドリームポップ、ポストロックなど多様な要素を自在に操り、『韓国大衆音楽賞』で2022年、2023年に最優秀モダンロック・ソング部門を連続受賞。さらに、2024年には今年のアーティスト部門を獲得している。近未来的サウンドと独自の世界観を映像・アートワークまで一貫して表現できるのが魅力でもあり、強みといえるだろう。彼らもまた2025年のフジロックに出演している。

(写真=Silica Gel 公式X)

実は、2024年7月の来日公演へ行った筆者。楽器に詳しいわけでもなく、音楽の専門知識があるわけでもないが、やはりライブハウスで聴く「音」は、普段イヤホンを通して聴くものより一段も二段も格別だった。今年、2025年12月の来日公演も決まっている彼ら。国内外のロックフェスへの出演でより注目度が高まっている今、必聴のバンドである。

DAY6

2015年にJYPエンターテインメントからデビューしたバンドグループ。現在は、ギターのソンジン、ベースのYoung K、キーボードのウォンピル、ドラムのドウンの4人で活動している。最近ではYoung Kが、ドラマ『グッドボーイ』のOST『木になるよ』を担当。穏やかなピアノとあたたかな歌声でドラマに癒しを届けた。

(写真=DAY6 公式X)

感性豊かな楽曲と全員ボーカルの実力で徐々に人気を集め、デビュー9年で韓国バンドとして初めて高尺スカイドームで単独公演を開催。代表曲『You Were Beautiful』『Time of Our Life』などが再評価され、韓国のバンドサウンドブームを牽引している。

私のお気に入りの曲は『Time of Our Life』!のびやかなメロディラインの楽曲が多く、晴れている日に太陽を浴びながら聴く彼らの曲は、もう幸せ以外の何者でもない。2025年2~4月に開催された日本公演には行けなかったが、また来日してくれる際にはぜひライブに行ってみたいバンドグループのひとつである。

The Rose

2017年にシングル『Sorry』でデビューした韓国の4人組バンド。ウソン、ドジュン、ジェヒョン、ハジュンのメンバー全員が作詞・作曲・編曲を手がける実力派だ。ビルボードで『The Best K-pop Songs of 2017』や『Top 5 New K-pop Artists to Watch in 2018』に選ばれ、欧米ツアーを成功させるなど国際的に高い評価を得ている。

ボーカルのキム・ウソンはドラマ『梨泰院クラス』のOST『You Make Me Back』を担当。ロックとフォークを融合した力強くも繊細な歌声で注目を集めた。2024年には韓国人バンドとして初めて『コーチェラ』、そして2025年には日本の大型フェス『SUMMER SONIC 2025』に出演している。まだしっかりと楽曲を聴いたことのないグループであったが、これからしっかりと勉強していきたいと思う。

LUCY

サバイバル番組『スーパーバンド』発の4人組バンド。バイオリンを取り入れた独自のサウンドで注目を集めている。

(写真=LUCY 公式X)

『Run To You』はドラマ『それでも僕らは走り続ける』のOSTで、爽やかなメロディと幻想的なサウンドが魅力。2024年には初のワールドツアーも成功させた。メンバーのチェ・サンヨプは、数多くのドラマOSTに参加しており、他のアーティストの曲の作詞・作曲提供も行っているとのこと。これからも韓国ドラマで、彼らの声やメロディを耳にする回数が多くなるかもしれない。

(文=豊田 祥子)

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