“デビュー17年目” 俳優チョン・イルを支える「潤いの時間」とは【独占インタビュー後編】

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公開中の映画『高速道路家族』に主演した俳優チョン・イル。4月21日の日本公開に合わせて来日した彼は、日本での反応が気になる様子だった。

【前編】俳優チョン・イル、7年ぶりの映画『高速道路家族』への思い

「実はこの映画って(韓国より)日本の方々がもっと気に入ってくださるんじゃないかと思う。全体的に静かでいろんなメッセージもあるし、韓国の家族はどうかと興味を持つ方もいると思うので。だから自分なりに少し期待しているが、日本の観客にはこの映画がどう映るかとても知りたい」

『高速道路家族』は俳優チョン・イルにとって、どういう意味を持つのだろうか。彼は言う。

「まず、僕に固着したイメージを打ち破ることができた、贈り物のような作品だ。たくさんの方から好評をいただき、俳優として活動することに対して自信が付いた。個人的には家族の意味を改めて考えさせられた。俳優としても人間としても、僕にとってはすごくありがたい作品だ」

ⓒ2022 Seollem film, kt alpha Co., Ltd. All Rights Reserved.

チョン・イルが来日するのは、今年1月に開催された日本ファンミーティングツアー「2022 JUNG IL WOO JAPAN FAN MEETING TOUR~smilwoo BE HAPPY~」以来となる。「日本でやりたかったことは?」と聞くと、「ゴルフ」と答えた。

「日本には頻繁に来ているし、この前も家族で直島、京都、奈良などを旅行しながら幸せな時間を過ごした。だから日本の食べ物も、買い物もすべて慣れちゃったのだが、やりたいことがあるとすれば、ゴルフだ。実は僕、ゴルフがすごく好きだが、まだ日本でラウンドしたことが一度もない。今のところ、日本でラウンドデビューするのが最後の楽しみだ(笑)」

最近、仕事以外にハマっていることを聞くと、次のように語る。

「最近は仕事の時に読めなかった本をたくさん読んでいる。週に10冊ほど読んで、中でも記憶に残る本は僕のインスタグラムに写真をアップしている。主にエッセイや古典小説だ。古典小説は陳腐なところもあるが、キャラクターたちの内面を深く掘り下げる表現があるので、俳優としてはそういうことを通じて自分の内面を埋めるべきだと思う。本を読みながら潤いの時間を過ごしている」

ⓒ2022 Seollem film, kt alpha Co., Ltd. All Rights Reserved.

読書のほかには、どんな日常を送っているのだろうか。「実は僕、オフの時は本当に何もしないタイプだった」と前置きした彼は、「でも最近は体力が落ちてきて、休みの時に体力をつけて次の作品のための準備をすべきだと考えが変わった。ゴルフもやるけど、ピラティスや筋トレもする。もちろん読書も。いろんなことをやりながら、次の作品のための体力と内面を鍛えているところだ」という。

次の作品に備えて自己管理の徹底ぶり。デビュー17年目の俳優となったチョン・イルの目標は何か。

「俳優として停滞せずに変化し続け、成長していくのが最も重要だと思っている。だからこの17年間、『こういうキャラクターがやりたい』とかを決めずにやってきた。どんな作品であれ、ベストを尽くせばいいと思うし、もっと視野を広げておけば多様な作品に出会えると思うので、そこは初志貫徹をして作品に臨んでいるつもりだ」

チョン・イルは最後に、『高速道路家族』の日本公開を待ち受けていたファンにメッセージを残した。

「たぶん映画で日本のファンにご挨拶をするのは初めてだと思う。チケット販売開始から1分で売り切れになったと聞いて、すごくびっくりした。みなさんからの声援がとてもありがたい。映画をご覧になってコメントを残してくだされば、僕もお答えするように努力する。僕にとっても大事な映画だし、みなさんにもきっと色んなことを考えさせる良い映画だと思う。時間がある方は、ぜひ観ていただきたい。よろしくお願いします!」

(了)

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