『太陽を抱く月』と『ヘチ 王座への道』で印象的な演技を披露したチョン・イル。彼が出演する時代劇は良作ばかりと言われてきたが、文字通り『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』も、朝鮮王朝時代を描いたロマンス時代劇の傑作となった。
何よりも、チョン・イルの演技が本当に堂々としていた。前半は男気のある庶民バウを演じていて、後半は名門出身の素敵な官僚キム・デソクに扮して颯爽とした姿を見せていた。
本当に絵になる存在感を持った俳優であり、『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』でも主役として申し分がなかった。
ヒロインのファイン翁主(オンジュ)を演じたクォン・ユリ(少女時代)も、時代劇への適性を存分に見せており、その演技がまばゆかった。
彼女はバウの手違いでポッサム(寡婦を布に包んで連れ去ってしまう行為)されてしまうのだが、王女の気高さを決して失わず、品のいい所作に好感が持てた。
実際、時代劇で王族女性を演じさせたら雰囲気が抜群に良くて、クォン・ユリは連れ去られた王女の悲しみと戸惑いを美しく演じきっていた。
そういう意味でも、チョン・イルとクォン・ユリの2人は、『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』というラブロマンス時代劇に本当にピッタリな美男美女であった。
さらに、このドラマは歴史巨編としても重厚な内容を持っていた。光海君(クァンヘグン)の統治時代という激動の歴史の中で、国王と高官の主導権争いが興味深く描かれていた。
特に、光海君に扮したキム・テウと高官イ・イチョムに扮したイ・ジェヨンは時代劇に定評がある俳優であり、2人の駆け引きには見応えがあった。
さらに、ストーリーには朝鮮王朝の人々の哀歓がたっぷりと描いていて、人情味があふれるエピソードが多かった。また、映像も美しいシーンがたくさんあり、見ていて感情を揺さぶられ人が続出したことだろう。
歴史と愛を同時に描いた時代劇には傑作が多いが、この『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』も、最近の中では珠玉の大作として記憶されるに違いない。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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セル各20,900円（税抜19,000円）
発売・販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント U-NEXTにて4月6日（水）より独占先行配信開始
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■【写真】チョン・イルが少女時代ユリとの“夫婦ショット”で穏やかな表情…オフショット大放出
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